真贋のカチマケ ~鑑定士の仕事~

著者 :
  • 二見書房
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本棚登録 : 25
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784576141633

作品紹介・あらすじ

お宝はどこに眠っている?「開運!なんでも鑑定団」だけではわからない本物の見分け方、掘り出し物の見つけ方、骨董の楽しみ方を教えます。

感想・レビュー・書評

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  • 著者は、なんでも鑑定団で有名な鑑定士。この本では、自身の生い立ちから修行時代、開店から現在までの経緯、鑑定や売買を巡る様々なエピソードや人との付き合い、焼き物の見方、買い方等のノウハウなど、色々な話題が網羅されていてとても面白かった。文章の語り口も軽妙でとても読みやすく、古物に興味の無い人でも、この世界の商売の仕方や人との付き合い方など、いろいろ参考になることも多いと思う。
    古物商の世界は、真贋の鑑定からモノの評価の仕方、金銭のやり取りなど、全て自己責任でリスクも負わなくてはいけない大変厳しい世界だ。
    著者は色々な失敗をしながらも、それを糧にこの世界を生き抜いて一流の鑑定士として成功している。どの世界でも一流になるためには、普段の努力、実践が欠かせない。焼き物だけでなく多くのアートに触れて、自分の鑑定眼を磨くことが必要と説いている。
    正直、焼き物の世界にはあまり興味が無かったが、この本を読んで、祖母の形見の品の萩焼に興味が出てきた。この本によると、萩焼にも取り扱い方のノウハウがあるということで、とても参考になった。旅行に出掛けた時には、工芸品の美術館巡りをしてみたいと思う。

  • 鑑定の超ベテランが語る「鑑定士」の世界。
    骨董に興味のない人でもクスリとしてしまう裏話、新人時代のエピソード、贋作の話など、専門的な世界の話なのにするする読める。
    鑑定せずとも一目見るだけ、または画像だけでも真贋がわかるとのこと。
    圧倒的な量を見ること、経験が鑑定士として大事なのだと感じた。

  • 読了

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著者プロフィール

昭和13 年(1938)東京・青山生まれ。南青山に古伊万里専門店「からくさ」を開店(昭和51 年~平成12 年)。「骨董通り」名付親。テレビ長寿番組『開運!なんでも鑑定団』に初回より出演、鋭い鑑定眼と江戸っ子トークでお茶の間の人気者に。「いい仕事してますね」のセリフが有名になる。著書に『骨董屋からくさ主人』『ニセモノ師たち』、句集『古希千句』、俳句エッセイ『俳枕・草枕・腕枕』など著書多数。

「2023年 『俳句エッセイ 達者でお暮らしよ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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