狂皇子の愛玩花嫁 ~兄妹の薔薇舘~ (ハニー文庫)

著者 :
  • 二見書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784576151014

作品紹介・あらすじ

おまえは知らないのだ。私が、いつからおまえをこうしたかったか-。兄ヴァランタンの目の前で攫われた皇女リュシエンヌは、見知らぬ舘で初対面の男シャイエに純潔を奪われ、一方的に想いを寄せられていたことを知る。与えられるワインの媚薬による快楽漬けの日々。背徳的蜜月を断ち切ったのは救出に駆けつけたヴァランタンだった。しかしそれは異母妹を愛する兄との、狂気の交わりの始まりで…。

感想・レビュー・書評

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    攫われて監禁された皇女ヒロインと、救出に駆け付けたヒロインの異母兄の皇子ヒーローとの禁断ラブストーリーです。

    冒頭から兄と2人きりで城を抜け出しており、草原で花冠を編んでいたヒロインがいきなり攫われるところから物語が始まります(笑)。

    登場人物達に感情移入出来ないまま唐突にH展開になるので、Hシーンはいまひとつ絵空事の出来事というか目が滑ってしまいました。
    …いくら媚薬の所為とはいえ、ヒロインが16歳の皇女とは思えないくらいビッチすぎるというか、流されすぎな気がします。
    ヒロインを助けに現れた兄に、隣国の王子が命を絶たれるシーンは読んでいて後味が悪かったです。
    あと、救出された後、辺境の舘でヒロインは身を隠す事になるのですが、兄によって自分を攫った隣国の王子の死を目の当たりにしたというのに、馬上で浮かれたり図書館があると知ってうきうきした気分になるとか、ちょっと頭の弱いお姫様なのかと精神構造を疑ってしまいました…。
    とはいえ、ラストでは媚薬の所為でヒロインは確実に、兄も少しずつ精神が侵され始めているようです。
    一応、ヒロインが攫われている間に戦争があったらしく、2人は敗戦国の生き残った王族という立場らしいので、隣国に捕らえられる迄の限られた時間内での破滅の愛がテーマなのかなと思いました。

    それにしてもHシーンばかりで、国の情勢をキャラに台詞で説明させたり、ここ迄ストーリーがないに等しいTL小説を読むのは久し振りでした。
    …残念ながら自分には合わなかったようです。(^_^;)

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