隠し事ができません (二見書房 シャレード文庫)

著者 :
  • 二見書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784576151052

作品紹介・あらすじ

大学院生の夏目はゲイだ。高校生の時、同好の士を求めて発展場を訪れた夏目は、いきなり即物的な交わりのみを要求され、以来それがトラウマに。誰かと恋愛したい。でも男同士では同じ嗜好の相手を見つけることすら困難。ましてや好きな人と付き合うのは無理だと悟り、今では学部四年生の秋吉を夜のオカズに妄想するのが関の山だった。しかし、自身の誕生会でしたたかに酔った夏目は、夢と間違えて秋吉にキスを迫ってしまい…。

感想・レビュー・書評

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  • 大学生ゼミ
    院生の夏目は研究バカながらもゼミ生にわかりにくく慕われてる変わり者っぽい男。
    ゲイでありながら、高校生のときの衝撃体験が元で、経験ナシでバイブ愛用。
    オカズはゼミ生の秋吉。
    秋吉がまた朴念仁な感じで、夏目に対する“ダメな感じ“をうまく言葉に出来ず、それでも酔っ払ったり、研究のあまり食べなくなる夏目を心配していた。
    でも夏目を見てると、同じ院生の田島や、ゼミ生の野々原などなどにちょっかいかけているようで、秋吉はそれを見るたびヤキモキ…

    なんかうまく噛み合ってない2人が延々と続いてる感じだったような…
    なんとなく読んでてもやもやっとして、この2人はどこでどうなってくっつくことに至る心情になったんだっけ?って感じになりました…
    タイトルは夏目が嘘つくときの癖を秋吉が知ってて、そこで夏目の本心を悟るとこからなんだけど…

  • 両目線。大学の後輩×先輩。
    お互い他の人が好きなのだと勘違いしてはすれ違い。寡黙で無自覚な攻めがイライラしてひどいこと言うし、受けはツンデレタイプなのでうまくいくはずもなく。受けが嘘をつくときの癖を知っている攻めがポイントなんだけど、まさかそう来るか~という更なる捻りにやられました。

    勝手に勘違いしてはうだうだする思考回路が長いし多くてややテンポが悪かった印象ですが全体的にはそれを忘れるくらい何度もハラハラする展開がくるので面白かった。

  • 積本崩し。理系の学部生・秋吉×院生・夏目。面白く読めた。盛大にすれ違っていくんですが、両方の視点があるので思っている事がよく分かる。過去の出来事からまともな恋愛はできないと思っている夏目の面倒臭さが可愛い。秋吉の面倒臭さはマジで面倒臭いと思ったけどw 壁ドンの解釈にはなるほどな〜!と感心してしまった… 壁ドンをやられる側の気持ちに重点をおいちゃうけど、やる側の気持ちはあんまり考えた事なかったからな、こういう気持ちで壁ドンしてくれてたら良いですね♪

  • 自然な形で恋をしたいけど、
    ゲイなので相手を見つけることが難しく
    ずっと一人でいた主人公が、
    やっと恋人を見つけるまでのお話。

    ゲイだと自覚済みの夏目と
    自覚なしに夏目に惚れている秋吉の
    すれ違いがもどかしくも楽しいです。

    それにしても発展場って恐ろしいなぁ…。
    ビビってしまう気持ちがよくわかる。
    公衆トイレでエッチとか絶対嫌…。

    夏目は愛想良くはないんだろうけど
    嘘をつけなくてお人よし。
    そんな夏目のことを理解している秋吉もいい子でした。

    エッチは最後に一回だけですが、
    丁寧描写でじっくりエロかったです。
    初めてだけどバイブ経験があるからか
    痛そうじゃなかったのも良かったですw

    口絵が意外とエロくてびっくりしました。
    カラーだけどtnkも白濁もあった…。

  • 無自覚×ぼやぼやしてる先輩

    すごい勢いですれ違う!w
    ほぼ攻めが無自覚なので、いいかんじに片思いがせつないです。いろいろ隠してるのに、癖で全部ばれちゃう受が可愛いw

  • あらすじ
    大学院生の夏目はゲイだ。高校生の時、同好の士を求めて発展場を訪れた夏目は、いきなり即物的な交わりのみを要求され、以来それがトラウマに。誰かと恋愛したい。でも男同士では同じ嗜好の相手を見つけることすら困難。ましてや好きな人と付き合うのは無理だと悟り、今では学部四年生の秋吉を夜のオカズに妄想するのが関の山だった。しかし、自身の誕生会でしたたかに酔った夏目は、夢と間違えて秋吉にキスを迫ってしまい…。

    受の不器用なところは可愛いし、攻が受のピンチを救うところもカッコイイ。
    嘘に関するエピソードもよく効いていて面白かった。
    挿絵も雰囲気あって良かった。

  • わたわた。きゅん。

  • 大学生4年生の秋吉×院生の夏目。
    前半は夏目は諦念モードだし、秋吉は恋愛どころか自分の感情すら鈍いのですごいジリジリしましたが、秋吉が答えを見つけたところで一気に口説きモードに入ってびっくりだけど萌えた。夏目が好きだろうと、よくわからないながらもいちいち少女マンガなことをしようとするのが微笑ましくてよかったです。秋吉に少女マンガ絡めるのがよいわ。壁ドンのところはなるほどと思いつつ真面目に考えてるのにちょっと笑ってしまった。
    最後の意趣返しとばかりに企む夏目が可愛い。

  • 理系大学生×理系大学院生の理系的恋模様。
    秋吉に「駄目な感じがする」と言われまくりの夏目がとってもかわいかったです!駄目なんですよ、いろいろと…ww
    研究熱心で頭はすごく良いんだけど、対人関係となると特に恋愛に関してはスキル低すぎで、思わずツッコミ入れたくなってしまいました。心の機微に疎いから、好きな秋吉の態度をいちいち悪い方に誤解して落ち込んだりするのが、不憫だけどちょっと笑えたり。
    感情に流されない…というか恋愛でもなんでも現実的に捉えていて、最初から無理なものはムリと除外してるんですよね…
    かなりドライで即物的な一面を見せてたりするのも、実は臆病の裏返しだったりします。
    そのくせ、お姫様抱っことか壁ドンとか、少女マンガみたいなロマンは嫌いじゃなかったりするのが態度に出ていてかわいかったです。
    イシノアヤセンセのイラストがそんな挙動不審の夏目と不器用な秋吉のビジュアルになんだかぴったりで、作品の格上げになっていたと思います!

    秋吉も一見カッコよくて男らしいんですが、理系男子らしく?けっこう恋愛事情に関しては疎くてマジメすぎ。
    夏目と同じくらい見当違いなことばかり考えていて、面白かったです。でも秋吉は少女マンガをただ読むだけじゃなく、理論的に考えて夏目相手に実践していて笑っちゃいました!勉強の後遺症??
    壁ドンの検証結果には、思わずなるほどと頷いてしまいましたよwwそこまで考えたことなかったので!
    少女マンガのネタで夏目を手に入れてしまった秋吉です。…秋吉も少女マンガでってところで、恋愛の経験値の少なさがバレバレですね!受験勉強ばっかりしてたんですね~
    そんな微妙なところにすごく萌えました。

    夏目が自分のついた嘘が全部バレちゃうのを不思議に思ってるところが面白かったです。ハッキリ言って、わかりやすすぎですwww

    理系の恋愛っていいですね。意思の疎通が不得意なのか、考えられないほど誤解して面白い方向に進んで行っちゃうところとか。
    マニュアル本(少女マンガ)があるところとか…!
    楽しかったです。

  • 読み終わってから「あ、タイトルそういう意味か!」と気がつく。攻めの人の淡々としてるのが楽しかったです。

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著者プロフィール

海野幸 Sachi Umino
身体がゴリゴリに固まっているのでストレッチポールを購入しました。
仰向けに寝転がると胸の辺りで『ぼきゃらっ!』という音がして、これは人体から発せられても大丈夫な音なのかと不安になります。

「2019年 『悪い男には裏がある』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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