- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784576181042
感想・レビュー・書評
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珈琲とおいしいお菓子を食べさせてくれるその店は、神様が経営している……?なんとなく村山早紀さんを想起するような感じでした。青谷真未さんにしてはいいひとすぎるような気も(笑)。
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最近お気に入りの青谷真未さんの本。タイトル通り、神様たちがカフェを開き、そこにやってきた客の願いを叶えるというお話。
喫茶店をやっているのは、ガタイのいい大河と、人当たりのいい青葉、そして何やら偉ぶっているだけで何もしない翡翠という三人の神様。
メニューは御朱印帳に書かれている。店内には鈴があり、それを引いてオーダーする。
一話目は、彼氏が欲しくて縁結び神社に行ってきたOLの杏沙が客として訪れる。杏沙には耕大という幼馴染がいるが、普段から憎まれ口をたたいてばかり。
しかし喫茶店で神様たちと話をした杏沙は、自分の耕大への気持ちに気付き、告白する。
二話目は早く働きたいと願う尊の話。
導かれるようにして神様の喫茶店にやってきた尊は、神様たちに仕事が欲しいと願う。母子家庭で母の苦労を見てきた尊は、早く独立したいと思っていた。だが、まだ学校に通っており、自分にできる仕事はなさそうである。
神様たちに「どんな仕事でもいいからしたい」と言うと、その夜、青葉が窓から家に入ってきて、尊をある商店へと連れて行く。何やら不思議なスーパーのようなその店でレジ打ちの仕事をする尊。それを皮切りに、新聞配達をしたり宴会のお運びをしたり…。神様たちに連れられて、尊は仕事の大変さを知る。
そして、尊は早く仕事がしたいのではなく、母ともう少し一緒にいたかったのだと気付いた。
その後、不思議なことに尊の母は時間的に楽で割にいい仕事に就くことになった。尊は仕事の前にもっと勉強をするのもいいなと思い始める。
三話目は、神様たちが語り手。
迷い猫を追って、一人の老人が店に入ってきた。その猫は老人の兄の忘れ形見で、夕方になると何故か家を出て行ってしまうのだと言う。
青葉たちはなぜ猫が出て行こうとするのか突き止めようと、老人の家を訪ねる。
独り身の老人の家は散らかっていた。そこを片付けているうちに、猫のもとの飼い主が残した手紙やクッキーを見つける。
手紙には、老猫が亡くなる時は夕闇に紛れて迎えに行くと書かれていた。だから猫は、夕方になると元の飼い主を探していた。
やがて、元の飼い主である老人の兄が姿を見せる。猫はそれに導かれるようにして息を引き取った。 -
あまり神様が神っぽくなく、目的も人選も良く分からないんですけど、設定に深い突込み入れなければ気軽に読めて良い感じ。
ただこれという何かが無く、ありがちな設定でもあるので、ちょっと物足りない。
著者プロフィール
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