おともださにナリマ小

  • フレーベル館
4.08
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本棚登録 : 452
感想 : 33
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  • Amazon.co.jp ・本 (59ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784577030851

作品紹介・あらすじ

一年生になったばかりのハルオ。ある日、学校にへんてこな手紙がとどきます。「おともださにナリマ小」って、書いてあります。いったい、どんな意味でしょう?そして、だれがなんのために書いたのでしょう?じつは、ハルオだけが、そのわけをしっていました。

感想・レビュー・書評

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  • 親の目論見どおり、ユニークなタイトルに惹かれて子どもが自ら読んでくれました。
    文字は大きめ、展開の気になるストーリーで、小学校低学年向けの読みやすい絵本です。
    人間の子どもたちが常識だと思っていた見なりが、化け損ねているキツネ達の姿を見て逆に感化されていくところがおもしろいです。
    キツネの書くへんてこな文章は、漢字を覚えたばかりの子どもが楽しんで解読してくれそうです。

  • きつねのじがおもしろかった!

  • 適度に文字が大きく読み聞かせもしやすい。よくある展開だがキツネが書く文章が独特で面白かった。例えば、なるべく咳をしない→なるび九、せ木お四ナイ、など。これが一風変わったタイトルの答え。

    あらすじは、キツネが化けて主人公と入れ替わり、主人公はそれと気づかずにキツネの学校に行くことになる。いつものクラスなのに何か変。服を後ろ前に着ている子がいたり、女の子のポニーテールがろうそくのように真上にピンと立っていたり。学級委員の女の子が両耳に鉛筆を差していたのには笑ってしまった。

    終盤で、キツネ小学校の校長先生から手紙が届いた所は少しジンときた。やはり校長先生だけあって、文字は変だけどちゃんと敬語が使われている。何しろ一生懸命書いたことが伝わってきた。

    ラストはハッピーエンド。キツネ達とハルオ(主人公)のクラスが仲良く楽しそうに遊んでいるイラストで終わったのも良かった。

  • みにぴ 2011.04.23

  • 登場人物:ハルオ(男の子)、キツネ
    場所:学校
    朗読:げつようのあさ5分、きみょうなしゅくだい10分、ハルオがふたり7分

    1年生になったばかりのハルオは、一緒に登校する友だちにおいて行かれてしまう。急いで追いかけたが、一人で学校に着いてしまった。先生はハルオがいちばん立派に宿題をやってきたと言ってごほうびをくれる。奇妙な1時間目が終わったあと、先生をはじめとして学校のみんなは、元にキツネに戻っていく。驚いて元来た道を帰るハルオは、途中で自分に化けたキツネの子と出会い、友だちになる。それから何日かたったある日、学校にふしぎな手紙が届く。
    ハルオがみんなに疑われ、キツネたちが一生懸命書いた手紙を気持ち悪いと言われて悲しく思うところは、気持ちが沈んでしまう。その後の先生の計らいがとても粋で微笑ましい。
    挿絵は、味のあるもので、ユーモラスな作品の雰囲気によく合っている。

  • 学校にへんてこな手紙が届いたよ。へたくそな字だなぁ。
    「けん田ちマ。おともださにナリマ小。木ミニ、二田もノヨリ」
    ハルオはどっきーんとした。
    (『キラキラ子どもブックガイド』玉川大学出版部より)

    一年生になったばかりのハルオ。ある日、学校にへんてこな手紙がとどきます。「おともださにナリマ小」って、書いてあります。いったい、どんな意味でしょう?そして、だれがなんのために書いたのでしょう?じつは、ハルオだけが、そのわけをしっていました。

    感想:ほのぼのとした雰囲気だけど、読んでいるうちに違和感がたくさん。それが、違和感の正体がわかって「なんだぁ!私は気付いていたけどふふふ」となるところがこの本の面白さ。子どもがドヤ顔になり、親といっしょに楽しめる。
    へんてこだけど丁寧にかかれた、キツネの校長先生の手紙がよかった。
    二回読んでみるのも面白いと思う。
    ラストが幸せハッピーエンド、絵で一気に見せます!みたいな終わり方なのも親子の会話が広がっていい。
    大人数で読み聞かせする場合は最後ひとりひとりに絵が見えるような工夫が必要。

  • 2022-073年生

  • なるほどなるほど。ちとさの逆転。きつねの子供たちもゆかいね~

  • 1年生のハルオが学校に着くと、友達の様子がなんだかいつもと違う。ハルオは、間違えてキツネの学校に来てしまい、そこでキツネたちは、人間の姿に化ける宿題をしていたのだ。数日後、ハルオの学校のみんなのもとに手紙が届くーー「おともださにナリマ小」。「ほんじつ、こちらえ、ごえんそく、くだちれば、わた九しども、みなちまの、すが田にて、せえっぱい大かんゲいた四まス。」キツネと人間の子どもたちが友達になる、その始まりを描いた物語。

    どこか抜けていて、姿も言葉も完璧には人間に化けられないキツネたちが可愛い。自分たちに化けたキツネに会いに行く、子どもたちのワクワク感もよく伝わってくる。彼らの友情の始まり方は不思議で楽しい。挿絵も温かい。

  • やまびこ小ときつね小が仲良くなって良かった!

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著者プロフィール

函館市に生まれる。『へんてこもりにいこうよ』(偕成社)『いたずらおばあさん』(フレーベル館)で路傍の石幼少年文学賞、『十一月の扉』(受賞当時リブリオ出版)で産経児童出版文化賞、『わたしたちの帽子』(フレーベル館)で赤い鳥文学賞・小学館児童出版文化賞を受賞。長編物語に『ココの詩』『時計坂の家』『緑の模様画』(以上福音館書店)、『リリコは眠れない』(あかね書房)など。近刊に『トムと3時の小人』(ポプラ社)『黄色い夏の日』(福音館書店)など。大人向けの小説に『ゆゆのつづき』(理論社)がある。2021年野間児童文芸賞を『わたし、パリにいったの』(のら書店)で受賞。札幌市在住。

「2022年 『のはらクラブのちいさなおつかい 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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