サンタクロースはおばあさん

著者 :
  • フレーベル館
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本棚登録 : 49
レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (31ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784577034743

作品紹介・あらすじ

クリスマスがちかづくと、かみさまはサンタクロースをぼしゅうします。ことしも、たくさんのひとがめんせつにやってきましたが、そのなかに、おばあさんがひとりだけ、まじっていました。まごむすめに、もういちどあいたい。サンタクロースになったおばあさんは、よるのまちへとびだします…。

感想・レビュー・書評

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  • 天国から おばあちゃんが サンタクロースになって 、孫娘に プレゼントを…

  • 神様は毎年、12月24日に張り紙をお出しになります。
    「サンタクロース募集! トナカイ運転できる人・年齢54歳以上・・・」
    ある年一人のおばあさんが応募してきました。首をかしげる神様に「神様は人間は皆平等だとおっしゃいます。女がサンタクロースになれないと言うことはありません」と言うと持参した赤い帽子と衣装を身につけたのでした。
    24日の夜、おばあさんは一生懸命プレゼントを配り終えると、森の中の一軒家に行き、窓から部屋を覗きました。そこには大きくなった孫娘が眠っていました。おばあさんはサンタクロースになって孫娘に会いに来たのでした。
    あっそうか、サンタさんは神様のお使いだったのか・・・サンタさんにはそんな役得があったのか・・・ということに子どもたちは気づいてくれたかどうかわかりませんが、何か気がかりを残して亡くなったおばあさんが神様の試験を見事クリアーして、やっと孫に会いに
    来ることができたことに素直に感動します。
    う~ん佐野さんの本はどれも読後、しみじみとさせられます。

    平成26年12月9日
    3年2組

  • クリスマスが近づいたある日、おばあさんは「サンタクロース募集」の張り紙を見て、神さまのところにやってきました。
    サンタクロースは男だけ、という神さまを説得し、おばあさんはトナカイでプレゼントを届けに出発します。
    たくさんの子供たちにプレゼントを届け、最後の家にきた時、おばあさんは気づきます。その家の女の子が欲しいものは、持ってきたプレゼントではなかったと。そこでおばあさんは・・・

    幸せな暖かさに、ちょっぴりせつなさが加わった佐野さんならではの設定に感動です。
    それにしても、女は強い! 頼もしい! 
    神さまだって押し切るし、乱暴なトナカイだって乗りこなす。その上、よく気がつくし、優しいし・・・サンタクロースも男女共同参画。大賛成!
    子供たちだけでなく、大人にも読み応えのあるクリスマス絵本です。

  • サンタクロースになってプレゼントを配るおばあちゃんの話。
    孫が見れてよかった。

  • クリスマスが近づくと神様はサンタクロースを募集する。

      サンタクロース募集

      トナカイ運転できる人。

      55才いじょう。

      めんせつ 12月24日

      ばしょ 神さまのところ

    クリスマスイブの日、神様の家の門の前に、
    たくさんの人が行列していた。

    過去に様々な経歴を持つおじいさんばかり。

    と思いきやその中にはおばあさんが混じっていたのだ。

    神様は何かの間違いではないかとびっくり。

    でも、おばあさんは、大真面目。

      「かみさまは おっしゃっているでは ありませんか。

      ひとは みな びょうどうであると。

      サンタクロースは おとこだって、

      だれが きめたんですの」

    サンタクロースは重労働で、一年の仕事を一晩でし、
    しかも、ひとりひとりの子どもが何を欲しがっているのか
    わからなくてはならないと神様は言う。

    でも、おばあさんはひるまず、
    ふろしきからサンタの衣装を出して、さっさと着てしまうのだった。

    おばあさんは、やる気満々で、
    一番立派な気の荒いトナカイに乗り込み、さっそうと出かけていく。

    おばあさんには、子どもたちが本当に欲しがっているものがわかる。

    「わたし わかるのよ」と言いながら、
    プレゼントを次々と配っていくおばあさんサンタ。

    おじいさんがおばあさんに変わるだけで、こうも雰囲気が変わるものなのか。

    それにしても、なぜサンタクロースか。

    彼女には、サンタクロースにどうしてもなりたいわけがあったのだ。

    本書といい、『だってだってのおばあさん』といい、
    佐野さんの描くおばあさんは、なんだかとてもかわいらしいのだ。

    願いを叶えるために果敢にしなやかに動いていくような人なのだ。

    勇気を出して、少し冒険するし、周りをびっくりさせたりもするけれど、
    なんか助けてあげたくなるような人。

    こういうおばあさんになりたいなぁと思う。

    登場人物は、どこか著者の分身なのだと思う。

    著者はきっとかわいらしさをいつまでもいつまでも
    持ち合わせていた方だったのではないかしら。

  • 女子禁制?のサンタクロース業界におばあさんが名乗り出る

    こどもたちが本当にほしいものがなぜかわかっちゃうおばあさん

    サンタクロースの才能があったってことかなー

  • 孫を思うおばあちゃん。
    どこの家も同じかな(^^)

  • “おばあさん”はいつだって大胆。

    でも、自分のために大胆になるわけじゃない。大事な誰かのため、愛する誰かのために行動するときのおばあさんほど強くて不敵で無敵な存在はない。

    サンタクロースに志願したこのおばあさんは、初めこそもじもじしていたけど、神様に「サンタになりたい」と訴えるあたりからどんどん図々しく逞しくなっていく。さっさとサンタの洋服を着てしまい、白い袋をかつぎ、おとこのベテランサンタを尻目に一番立派で美しいトナカイのそりに乗り込み、振り落とされそうになりながら夜の空へ飛び出していく。

    「わたし、うまれつき サンタクロースだったみたい。わかるのよ。」

    「わたし わかるのよ。このこ、ばすじゃなくて きしゃが ほしいのよ。」

    そう言って次から次へ、子どもたちの枕元へプレゼントを配っていく。そして最後におばあさんが向かった先は・・・。

    おばあさんが最後に配ったプレゼントは、新しいおもちゃではありませんでした。だけど、本当にほしかったものをおばあさんは「わかって」いたのです。もらったほうは、なぜそれが枕元にあったのか不思議に思うばかり。

    だけど、送る側の喜びと送られる側の喜びはしっかりとひとつの線で結ばれたのです。


    クリスマスの今朝、あなたの枕もとにサンタクロースからの贈り物はありましたか?

    もし新しい時計やi-podやアクセサリーがなかったとしても、大丈夫。きっとあなたを大事に思う人がそっとあなたを訪問してくれいて、あなたが本当にほしいものを置いていってくれていったはず。

    あとは、あなたがそれを見つけるだけ。

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著者プロフィール

さの・ようこ――1938年、中国・北京で生まれ、終戦後、日本に引き揚げました。1958年、武蔵野美術大学に入学。1967年、ベルリン造形大学でリトグラフを学びます。著書の絵本では、ロングセラーとなった『100万回生きたねこ』(講談社)や第8回講談社出版文化賞絵本賞を受賞した『わたしのぼうし』(ポプラ社)ほかがあります。童話にも、『わたしが妹だったとき』(偕成社)第1回新美南吉児童文学賞受賞作などがあり、そのほかに『ふつうがえらい』(新潮文庫)をはじめとするエッセイも執筆、『神も仏もありませぬ』(ちくま文庫)では第3回小林秀雄賞を受賞しました。2003年、紫綬褒章受章。2010年、永眠。享年72。

「2018年 『ヨーコさんの“言葉” じゃ、どうする』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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