小さいイーダちゃんの花 (田中清代のアンデルセン童話 1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (69ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784577037607

感想・レビュー・書評

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  • お花の舞踏会、お花が枯れる、お花のお葬式、お花を大切にする子供がいいね~

  • 文字の書体までかわいい本。

  • 幻想的なお話で、田中清代さんの絵がぴったり。
    イーダちゃんのやさしさ。
    お話してくれる学生さんのやさしさ。
    田中清代さんの文章が、また独特の語り口で、お話の雰囲気を盛り上げてくれてる気がします。

    フォントも凝ってるし。
    装丁も。

  • 田中清代さんといえば、「トマトさん」「おきにいり」など、ユーモラスな絵本作家というイメージであった。彼女とアンデルセンか…しかも「イーダちゃんの花」は、かわいらしいけど有名な作品に比べれば若干地味な印象…な感じがしていたので、どんな風に読ませてくれるのかと期待して手に取った。
    まず、中途半端に擬人化したお花の姿がユニーク!リアルなお花に、人間風の足が付いてて(いや、根っこを敢えて足のように描いたのか?)カラーイラストではなかったのに、お花の舞踏会のシーンはすごく華やかに見えた。
    そして、田中さん自身が手掛けた再話もよかった。翻訳家の方に、「原作の雰囲気をなるべく残す」という条件で原文訳をお願いし、それを田中さんが、語りのリズムを意識して再話。(原語での朗読も聞いたようだ。)原作自体が、アンデルセンが子供たちに語ったものを再現して書かれたものらしく、そういう意味では、オリジナルを生かしつつも新しい「イーダちゃんの花」になっているのではないかと思った。
    大学時代、英文科でちょっと翻訳論を学んだ者として、こういう田中さんの姿勢はすごく素敵だと思う。優しく、かわいらしい語りで、今まで地味だと感じていたこのストーリーの大切な部分を、知ることができた気がする。「花を想う心」。しおれかけたお花をベッドに寝かせるような優しい心、見習いたい。

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著者プロフィール

デンマークの作家、ハンス・クリスチャン・アンデルセン(Hans Christian Andersen、1805年~1875年)。

「2022年 『即興詩人 初出影印版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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