マジックアウト〈1〉アニアの方法

  • フレーベル館
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レビュー : 16
  • Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784577039120

作品紹介・あらすじ

未曾有の危機に瀕し、絶望におちいった国。救うのは、天賦の「才」か、積み上げた「知」か?すべてを失ったそのとき、新しい何かがはじまった。真の天命とは何か?エテルリア国存亡の危機を救うため、定められた道を変えていく少女の永きたたかいが、今、幕を開ける。本格長編ファンタジー。

感想・レビュー・書評

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  • 誰もが何らかの「才」を持って生まれてくるエテルリア国で、アニアは何の才も持たない無才人として生まれた。
    電気や治安、食糧生産・医療などすべてを才術に頼っているエテルリアで、突然才術を使うことができなくなってしまい、人々は大混乱。
    アニアがずっと地道に培ってきた知識は活かされるのか!?

    早く2巻が読みたいです。

  • 超おすすめ!個性・才能・人間性とは何か。どれだけ温厚な人格の人間でも、潜む攻撃性を抱えている。汐見先生のテーマが思い出された。主人公アニアを通して壮大なファンタジーが繰り広げられる超気になるシリーズ第1作です。

    韓流ドラマで描かれるような ヒロインの心根の強さも感じられ、グイグイ引きこまれます。
    日本の作家さんが、このスケールの児童文学を世に送り出してくれたことに少し驚きました。

  • すごい。このタイミングでこの物語。風力発電、マジックの消えた(マジックアウト)エテルリア国、無才人のアニア。壮大なスケール。次巻、待ちきれない。

  • 誰もが才術と呼ばれる魔法のような力を持つ国に無才人として生まれ蔑まれてきたアニア。ある日突然国中の才術が失われその力に頼りきっていた国はパニックに陥る。唯一才術のない国のやり方を学んでいたアニアは国の最大の危機を救うために仲間と共に立ち上がる。

    あるのが当たり前だったものが突然失われたことで動揺してただ嘆き、怒るばかりの大人たちを相手にしなくちゃいけなくなった気弱で心優しいアニアが不憫で仕方なかったです
    それでも仲間たちに支えられながら必死で頑張る彼女の強さを応援せずにはいられませんでした

  • マジックアウトが起きて、今まで何不自由なく生活していた人が堕ちていく様が人間の弱さそのもので、こんな時に本性って出てくるんだなと思った。

  • 児童書。ファンタジー。


    生れた時からなんらかの「才」を持つ国。

    そんな国の中で、まれに生まれる「無才」子。

    主人公のアニアが、無才の自分だからできることを信じて、
    前に進む物語。

  • 誰もが何がしかの魔法の「才」を持って生まれ、「才」を生かすことで何もかも便利に暮らして行ける楽園の島、エテルリアが舞台の物語。
    エテルリアが突然魔力がまったく効かなくなる「マジックアウト」の状態に陥り、生活のインフラがすべてストップしたとき、島の危機を救ったのは魔力をいっさい持たない「無才」として生まれ、それゆえ「才」に頼らない生活について知識を蓄えてきた少女アニアだった。

    この設定はとても良かった。普通の人間の中に生まれてしまった魔法使いが主人公の話はよくあるが、その逆を行くとは。そしてエテルリアの状況はすっかり電気に頼るようになってしまった現代社会と重なるし、生まれつきの力で社会的地位が決まる息苦しさ、マジックアウトに陥るまでそのことに疑問を抱かない人々などは少し前の封建社会と重なる。

    設定はとても魅力的な一方で、物足りない点もある。
    「無才」の人がどれだけ厳しい扱いを受けるかはわかったけれど、「才」を持つ人たちが生き生きとその力を振るっている描写が足りなくて、だからマジックアウト後の大混乱が、あれだけ言葉を尽くして書かれているにもかかわらず印象的ではない。
    もうひとつ、主人公やその友人達があまりキャラ立ちしてないような印象があって、お年ごろにもかかわらず、人間関係であまり悩んでいないのがもったいない気がした。アニアは確かに孤独な存在ではあるのだけど、でも素晴らしい母親と良い友人、素敵なBFに最初から最後まで守られて、本物の孤軍奮闘をしていないのだから。

  • ★★★★☆
    だれもが魔法(技)の力を持つ国で、名門一家に生まれながらなんの力も持たずに生まれたアニア。
    周りからの蔑視を受けながらも、友人には恵まれ、本を片っ端から読み知識を吸収することで過ごしていた。
    ある日、全ての魔法が使えなくなり、魔法の力で高度な生活を維持していた国民はパニックになる。
    アニアは文献により、魔法を持たない人々が風や水の力を利用して、エネルギーを作り出していることを知っていた。
    エネルギーに頼り切りの生活を振り返り、人が築きあげてきた技術をあらためてスゴイと思う。
    ストーリーは、決まった道筋をたどってる感が少しある。
    (まっきー)

  •  エテルリア国では、誰もが何かしらの「才」とよばれる能力を持って生まれてくる。(生まれた時に、目の光の色でその子の「才」が分かる)しかし、「守」の強い力を持つ「守の使い」を父に持ちながら、アニアには何の「才」もなかった。そのせいで肩身の狭い思いをしながら育つが、本を読み様々な知識を蓄えていく。ある日、突然、エテルリアの人々の「才」の力が使えなくなるマジックアウトが起きた。電気などのエネルギー、天候のコントロールなど、「才」の力にたよって生活していたエテルリアの人々の生活は混乱をきたす。

  • 魔法の才を持つ人々の国・エテルリア。
    父親が「守」の才術の最強の使い手であり、名門のディ・オティミス家に生まれたアニアは無才人。つまり、みんなが魔法の力を持って生まれてきている中、なにの魔法の力を持たず、魔法も効かない体質だった。
    無才人は軽蔑や差別される国で、アニアは沢山の本を読んで、国の内外の知識をたくわえていきました。性格はひっこみじあん。
    学校では、同級生のタンタニア(明るい、力の才術の持ち主)やシンジリア(長身で、守の中でも武術系の才術の持ち主)らと楽しく過ごしてきた。

    しかし、エテルリアに突然たちこめた深い霧。そして人々から才術が消えてしまった。生活のすべてが魔法によって成り立ってきた国は大混乱を極める。
    大自然の使者であるエーテル神王は床に伏し、賢者と言われるフィロス、ゾフィスの二人の老人(95歳)は死の間際の言葉として、使者に、アニアを呼び出すように言う。アニアに相談し、知識を活かして、国を立て直すこと、と。

    名門の家のものだが、無才で子どものアニア。
    議員術師も、街でも、アニアの意見ははじめは届かなかった。
    マジックアウトが無才人がひきおこしたものだと言う輩さえいた。
    しかし、風の強い事を活かした風力発電の設備を作って見せ、いつ終わるかもわからないマジックアウトの状態でも、協力し合って生きてゆく事が大切だという訴えは、少しずつみんなにつたわってゆく。


    東日本大震災後、自然からの発電力を使おうというのが、タイミングがぴったり。
    魔法が使えなくなって1番に困るのは食料ではなく、電力、そして医療というのが、・・・そうかな?って気もしますが、
    3部作なので、これからの展開が楽しみ。

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著者プロフィール

2005年初めての童話『水色の足ひれ』(BL出版)で第22回ニッサン童話と絵本のグランプリ童話大賞を受賞。おもな創作に『コケシちゃん』『ミジンコでございます』(ともにフレーベル館)、『一〇五度』(あすなろ書房)、など。翻訳絵本に「ルンピ・ルンピ ぼくのともだちドラゴン」シリーズ(集英社)や『グーグースースー』(そうえん社)などがある。イタリア在住。

「2019年 『森のあかちゃん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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