わたしたちの帽子 新装版

  • フレーベル館
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784577052471

作品紹介・あらすじ

古いビルの階段をぐるりぐるりとのぼるとふりつもった〈時間〉が姿を見せはじめた……。

5年生を前にした春休みのあいだだけ、古いビルで暮らすことになったサキ。階段や廊下が奇妙な具合につながっているそのビルでサキがであったのは……。さまざまなきれが縫い合わされた帽子が鍵となって、過去・現在・未来がとけあう物語が始まります。

第52回青少年読書感想文全国コンクール課題図書選定、第36回赤い鳥文学賞、第55回小学館児童出版文化賞を受賞した名作が装いを新たに復刊!

感想・レビュー・書評

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  • 小学生の時に読んだ本で唯一心に残ってる。これ以来マンションを探検するのが好きになったし、自分のマンションにも地下や隠し扉があるんじゃないかと何度も夢に見た。冒険や友達が好きになった本。子どもができたら本棚に置いておきたい

  • 長らく品切れだったのが新装版になっての嬉しい復刊。

    サキが一か月だけ住むことになった部屋でキルトの帽子を見つけた。その建物は古くてなんだか不思議なビルで、お揃いの帽子を被った育ちゃんと出合う。

    育ちゃんとのビルでの探検遊びはなんだか夢のようで現実離れしている。
    不思議でノスタルジック。この物語の空気感は大好き。読後は心地よい余韻に浸れる。

    これは高楼方子さんが昔、出久根育さんの個展に行ったときに、そこのビルがレトロで物語が生まれたそうだ。
    出久根育さんの挿絵がとても素敵。

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著者プロフィール

高楼方子 函館市生まれ。絵本に『まあちゃんのながいかみ』(福音館書店)「つんつくせんせい」シリーズ(フレーベル館)など。幼年童話に『みどりいろのたね』(福音館書店)、低・中学年向きの作品に、『ねこが見た話』『おーばあちゃんはきらきら』(以上福音館書店)『紳士とオバケ氏』(フレーベル館)『ルゥルゥおはなしして』(岩波書店)「へんてこもり」シリーズ(偕成社)など。高学年向きの作品に『時計坂の家』『十一月の扉』『ココの詩』『緑の模様画』(以上福音館書店)『リリコは眠れない』(あかね書房)『街角には物語が.....』(偕成社)など。翻訳に『小公女』(福音館書店)、エッセイに『記憶の小瓶』(クレヨンハウス)『老嬢物語』(偕成社)がある。『いたずらおばあさん』(フレーベル館)で路傍の石幼少年文学賞、『キロコちゃんとみどりのくつ』(あかね書房)で児童福祉文化賞、『十一月の扉』『おともださにナリマ小』(フレーベル館)で産経児童出版文化賞、『わたしたちの帽子』(フレーベル館)で赤い鳥文学賞・小学館児童出版文化賞を受賞。札幌市在住。

「2021年 『黄色い夏の日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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