ショコラ・アソート あの子からの贈りもの (フレーベル館 文学の森 37)

  • フレーベル館 (2024年12月6日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (280ページ) / ISBN・EAN: 9784577053201

作品紹介・あらすじ

すきってどんな形、どんな色、どんな気持ち?
村上雅郁のデビュー作『あの子の秘密』から『かなたのif』まで。瑠璃(『キャンドル』より)、佑実(『かなたのif』より)、沙希(『りぼんちゃん』より)、美咲(『あの子の秘密』より)、そして……。主人公のそばでかがやいていた、あの子と「すき」の5つの物語。

みんなの感想まとめ

それぞれの「すき」をテーマにした短編集で、バレンタインデーにまつわるドキドキ感が詰まっています。過去の作品のサブキャラクターたちが主人公として描かれ、彼らの特別な想いや恋心が優しく表現されています。物...

感想・レビュー・書評

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  • これまでの5作のサブキャラを主人公にしたスピンオフ。

    作者のあとがきもあります。

    個人的には『キャンドル』が好きで、そのスピンオフ「ラピスラズリの初恋」もよかったです。

  • だれかを好きになるっていいな…
    こんなにも胸が辛いはずなのに、
    それ以上の幸せをもたらしてくれる。

    ★好きな人に自分の親友のことを悪く言われ
    傷つく瑠璃。その後彼女がとった行動はー。
    「ラピスラズリの初恋」

    ★小学生のときからかっていた香奈多を亡くし、自分責める佑実。そんな彼女は恋に臆病になるがー。
    「バカナタの言うとおり」

    ★ずっと一緒にいたはずなのに、
    いつしか話せなくなってしまったあかずきんちゃんに秘めていた想いを伝えるためにー。
    「あかずきんちゃんをさがして」

    ★好意はときに刃になる、
    人を傷つけてしまうこともある。
    どうやったら傷ついた兄を私は救えるのだろうかー。
    「秘密のゆくえ」

    ★同性に思いを寄せる舞。
    そんな彼女にくろノラがとった行動はー。
    そして思いとはー。
    「きみがくれた贈り物」

    今回も村上先生からたくさんの贈り物をもらった。
    本当に優しくて胸に染みるお話たちだったなぁ
    また読みたい作品!!

    p.44 行きやすい世の中に…(ラピスラズリの初恋)
    「翔真がさ、もっともっと、笑って生きられるような世界に」
    「あいつが、だれかの視線や言葉に、傷つけられないですむような、そんな世界。いろいろな「すき」という気持ちや、ありかたが、ちゃんと尊重されるような世界。」
    「なにかをすきでいることは、人として生まれたからには、だれもが持っていてあたりまえの権利なんだ。それを、他人がいいとか悪いとか、決めつけていいものじゃない」

    p.53 当たり前の幸せ(ラピスラズリの初恋)
    「だれだって、そうだよ。大切でも、大切じゃなくても、だれかのすきな人でも、みんなにきらわれていても、理由なんかあってもなくても、関係ない。なにも特別な話じゃない。だれだってそのままで、かけがえのない人なんだよ」
    「みんなみんな、その人のままで、あたりまえに幸せになるべきなんだよ。」

    p.97 幸せ(バカナタの言うとおり)
    「誰か、心のそこから大切だと思える存在と出会うことこそ、希望であり、よろこびであり、光であり…。
    きっと人はそれを『幸せ』と呼ぶのだろう。」

    p.144 伸ばせるときに…(あかずきんちゃんをさがして)
    「いつまでもいっしょにいられるわけじゃない。手を伸ばせるなら、伸ばせるときにちゃんと伸ばせ」

    p.189すきな人がいること(秘密のゆくえ)
    「だれか、すきな人がいることは、ほんとうに幸せなことで、そして、だれか、自分のことをすきだって、大切だってそう思ってくれる人がいることも、おなじくらい、幸せなことなの」
    「あなたが好きなひとは、あなたがいることで、きっとほんとうに幸せなんだと思う」

    p.221 手をつなぐこと(秘密のゆくえ)
    「ふみだすことをおそれずに、手を伸ばすことをあきらめずに。そうやって大切な人と手をつなぐことができたから、私はどこまでも歩いていける。手のひらのぬくもりが、胸のおくにともった熱が、ちゃんと私を導いてくれる。」



  • バレンタインデーがテーマの短編集。
    著者の過去作品のスピンオフだったのだけれど、私はもとになる物語を読んでいなかった。
    それでも理解でき、心揺さぶられる作品だった。
    こどもの頃、自分自身の世界の狭さ故にちょっとしたことで思い悩んだり、振り回されたりしたことがあったなぁ…なんて思い出しながらどこか懐かしい気分で読んだ。
    どの物語も相手の事を思う気持ちがとても愛しくなるような物語だった。
    スピンオフだけでも十分に楽しめるけれどそれでもやっぱり元となる作品は読みたいなと思った。
    児童書のくくりになる小説だけれど、大人目線でも考えさせられる一冊だった。
    自分と向き合う意味でもこども達に読んで欲しい作品。
    つまづいたり、悩んだりした時に本を読んで救われるという体験をして欲しいと心底思う。

  • 本作は、今まで出版された物語のサブキャラを主人公にしたスピンオフです。5つの短編集が全てバレンタインの話で、特別な思いを伝えるために個々の悩みや葛藤がありそれに向き合っていくという内容で良かったです。展開が気になるので読み進めるのが楽しく、早く読み終えることができました。私は今までの作品を読んだことがなかったのですが楽しむことができました。
    前作も気になるのでぜひ読んでみたいと思いました。

  • 塾で知り合った男の子と石の話題で意気投合して
      ──『キャンドル』の石川瑠璃

    いっしょにクラス委員をしている男子が事故で入院したけれど
      ──『かなたのif』の横田佑実

    距離ができてしまった友だちと話したくて行った図書館で
      ──『りぼんちゃん』の光丘沙希

    クラスに気になっている女の子がいることを兄に相談すると
      ──『あの子の秘密』の櫻井美咲

    命を救ってくれた中学生たちがまもなく卒業すると知り
      ──『きみの話を聞かせてくれよ』のくろノラ

    これまでの5作品に登場した“脇役”たちのそれぞれの2月14日
    この季節にぴったり、旬の一冊

    《すきってどんな形、どんな色、どんな気持ち?
     あの子たちの「すき」がつまった5つの物語。》──カバー袖の紹介文

    自信をもって書きはじめたスピンオフのアイデアがうまくいかず、向きあいなおしてたどりついた物語……という「あとがき」もぜひ読んでおきたい

    《ずっとぶれてませんから》
      ──著者がずっと岡田淳による推薦文より、とびきりのほめことば

    子どもたち(と入試問題作成者)の心をがっちりつかまえた若手作家
    ちょうどこの時期、試験会場で著者に出会っている子がいるにちがいない

    [読み直したくなる既刊情報=すべてフレーベル館]
    『あの子の秘密』(2019年12月)=第49回児童文芸新人賞(2020年)
    『キャンドル』(2020年12月)
    『りぼんちゃん』(2021年7月)=第1回高校生が選ぶ掛川文学賞
    『きみの話を聞かせてくれよ』(2023年4月)
    『かなたのif』(2024年6月)
    『ショコラ・アソート』(2024年12月)

  • え、めちゃくちゃ良い!スピンオフらしいので、元の作品読みたくなりました。児童文学らしく素晴らしい言葉が散りばめられていて、大人の私でもハッとさせられる。あかずきんちゃん、バカナタの話あたりのリアルな心理描写がすごいね。

  • 今までの作品の助演の子たちの物語

    秘密めいたはじまりだと思ってたけど、今までの作品を読んでいたら、もっと明確に物語を掴めたのかもしれない

  • タイトルにひかれて読んだ本。
    読みやすかったので、小学生高学年から読めそう。
    子供ならではの感じ方とか、態度が懐かしい。
    ほんわかする一冊。

  • 令和8年2月の特集「恋・愛」

  • 読みやすい!
    久しぶりに本を読む人にオススメ。
    活字離れが進んだ現代人に優しい本。

    文字の大きさ、ストーリーの長さ、本当に良い。
    読み仮名があり、脳にすっと入っていく。

    またストーリーの構成も美しい…
    起承転結があるおかげで読むスピードが落ちない。

    つまり面白いのだ!!
    個性豊かな登場人物に現実が落としこまれる背景。

    心地の良い。
    考える時間が流れる。

    「愛」とは何か。
    その答えが詰まった素敵な作品。

  • 過去作に登場したサブキャラクターを主人公にしたスピンオフ。
    ラビスラベリの初恋(『キャンドル』)、バカナタの言うとおり(『かなたのif』)、あかずきんちゃんをさがして(『りぼんちゃん』)、秘密のゆくえ(『あの子の秘密』)、きみがくれた贈り物(『きみの話を聞かせてくれよ』)。

    全体的に甘ったるく?感じる言葉や表現が気になってしまう。違和感の原因がそこなのかどうかは自分でもわからない。ファンタジーとリアルのバランス?

    もともと『りぼんちゃん』が好きだったので、「あかずきんちゃんをさがして」も楽しめた。でもシャノアのあり方がこれで良かったのかどうかわからない。行ったことのある施設や道など見知ったところが出てくるのでリアルに感じながら読んだせいもあるのかもしれない。

  • 今までの著作に出てきた、主人公ではない登場人物を主人公に据えた短編集。未読のものも多いので、これからよみたくなった。

  • 『あの子の秘密』『キャンドル』『りぼんちゃん』『きみの話を聞かせてくれよ』『かなたのif』のスピンオフ短編集。(『かなたのif』のみ未読)『りぼんちゃん』が好きだったので、「あかずきんちゃんをさがして」が特によかった。城所潤さん(装丁)×牧野千穂さん(装画)のカバーも素敵。

  • 作者の過去作のサブキャラクター5人を主人公にした5つの物語。チョコレートがモチーフになっている。物語はそれぞれ楽しめたが、元の作品を読んでいないものが多かったので、元作を読んでみたいと思った。できれば元の作品を読んでから読む方が楽しめると思う。

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著者プロフィール

1991年生まれ。鎌倉市に育つ。2011年より本格的に児童文学の創作を始める。第2回フレーベル館ものがたり新人賞大賞受賞作『あの子の秘密』 (「ハロー・マイ・フレンド」改題)にてデビュー。2020年、同作で第49回児童文芸新人賞を受賞。2022年、『りぼんちゃん』で第1回高校生が選ぶ掛川文学賞受賞。ほかの作品に『キャンドル』(すべてフレーベル館)。

「2023年 『きみの話を聞かせてくれよ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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