- 本 ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784579300150
作品紹介・あらすじ
幼時から身についた精進料理を、いま季節の流れとともに作る日々。そこには、食への深い洞察と自然への愛情、人生への厳しい問いかけがある。
感想・レビュー・書評
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著者のお婆ちゃんが
山椒の醤油漬けを 継ぎ足し継ぎ足しして
それとご飯ばかりで食事をされていて
あ~ そういうお婆ちゃんいたなぁ って
今で考えたら
信じられないくらい 栄養が偏ってるんだけど
畑で取れたものしか食べない って
よく聞きました詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
土井先生がお料理を担当した映画の原案ということで。『ハラヘリ読書』でも取り上げられていて読みたくなって。旬の食材を大切に料理していただく生活、憧れる。貧しかったと言っていたし、お寺の生活が辛くて脱走もしたし、実際、ご本人は大変だったと思うのだけど、その後の軽井沢での様子がなんともいいなあと。くわいを丸ごと焼いたの食べてみたい。今年も梅干し頑張ろう。映画も観てみたいなあ。
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京都出身の作家水上勉氏が、軽井沢の自宅で日々野菜を作り、山で木の実やキノコを採り、季節を感じる献立を作る工夫が書かれた本。
一つ一つの季節の恵みであるその地域の野菜を大事にし、月ごとに変わる旬の味を楽しむ精進料理である。旬の野菜には土がはぐくんだ香りがするという。畑から収穫が無い冬は乾物や豆腐や漬物を美味しく食べる。調理もとても丁寧で、じっくり時間をかける。お客さんがいれば、その場で工夫してもてなす。
私も祖父母が長野県出身だったので、祖母が毎年梅干を大量に漬けていたのを思い出し、懐かしかった。果実酒のところや、木の実やきのこのところもとても良かった。
写真がたくさん載っていて、水上氏の表情が柔らかくてとてもいい。できれば食べ物の写真はカラーで見たかったが、だいぶ古い本なので難しいか。水上氏ももうとっくに亡くなっているのだ。昔の日本は自然と人が共存していて、人もそれをありがたみ、四季を楽しんで暮らしていた。いい時代だったのではないだろうか。 -
道元禅師『典座教訓』 三十四、五里かけて椎茸を買いに来た老僧
「まことに、人は、梅干一つにも、人生の大切なものを抱きとって生きる」 全くその通りだと思う。 -
かつての愛読書。
小芋の衣被を作って食べたい。 -
これを高校生のときに読んでたのか。今さらながら当時の自分が面白い。
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内容紹介
幼時から身についた精進料理を、いま季節の流れとともに作る日々。そこには、食への深い洞察と自然への愛情、人生への厳しい問いかけがある。 -
心の疲れを癒やしてくれた一冊
所蔵情報
https://keiai-media.opac.jp/opac/Holding_list/search?rgtn=086493 -
前々から読んでみたかった本、エッセイ的作品自体あまり好きではないのだが、この作品は良い。★4つは限りなく高い評価のつもり。
精進というか人間の営みは本質的には自然に拠っているものだということを、食を通して上品に語りかけている。
食・自然との対話とはまさにこの本のことを指すのだろう。
しかし何より紹介されている食べ物の美味そうなこと、お薦めの本ですな。 -
自分の生活がいかに素晴らしいかを、オブラートに包んで表現してるような・・・たしかに素晴らしいけど、期待しすぎたかも。
著者プロフィール
水上勉の作品





