- Amazon.co.jp ・本 (199ページ)
- / ISBN・EAN: 9784579304394
作品紹介・あらすじ
欠けているものを埋めようと焦る前に、すでにあるものの充実に目を向けて。著者自らの体験を通して、女として生ききる人生を綴る。アラフォー世代に贈る待望のエッセイ集。
感想・レビュー・書評
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欠けることもあれば満ちることもあるのが月。
あなたは欠けた月なのではなく、
ただ、月なのだと素敵なメッセージ。
こんな風に歳を重ねたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
著者のこれまでの人生を描いた後半は
思わず息苦しくなるほど。
軽やかなファッションエッセイを描かれていた一方
実生活では次から次へと乗り越えるべき壁があったのだと。
「実りの庭」を踏まえてのこの作品、何かわかる気がする。
40代にあえて苦労を受け入れなさい、身を任せなさいと。
拠りどころにしたい。(Y) -
表紙が美しい。満月のもと、星の煌めき、あるいはあたたかな月灯りを、たおやかに腕をひろげ受けとめるひと。ページを手繰る前から、著者のイメージを重ねる。
最初の「おしゃれの視線」の時から、美しく生きることを真摯に求める生真面目な姿勢が好ましかった。けれどそこには共感や気持ちの近さはなく、自分の知らない世界を教わるような、見上げるような思いでこれまで著作に触れてきたのだと思う。
今までにない近さを感じた前作、そして今作。
著者の世界が広がったのか、自分の目線がやっと追い付いたのか。両方だと、とてもいい。 -
ファッション雑誌に連載を多く持っているためか,その道の評論家くらいにしか思っていなかった。自身の生き方を語った著書はがむしゃらに生きた女性性を語ったもので,私の今までの光野感を大きく変えた。
「あなたは欠けた月ではない。光に照らされていいないときでもその半身は必ずそこにあり,次の満月の準備をしている」鬱々とした女の感情を美しく変える素敵な言葉がたくさん詰まったエッセイだった。 -
「おしゃれに何を求めるか。優先順位を整理してメリハリをつけていく。そのことに女としての幅と力量が問われてくるのかもしれない。」おしゃれを人生に置き換えても通ずるものがあると思った。
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光野桃さんのエッセイはたくさん読んでいるけれど、弟さんのことや娘さんの事故のこと、バーレーンに渡って以降のことは初めて知った。
これまでのエッセイ同様、彼女と私自身の価値観には隔たりがあって鵜呑みにできない意見はところどころあるのだけれど、美しい文体、飾り気のない表現、愛情深い語りかけには心を動かされる。 -
3.5くらい。けっこう読める。
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自分的にはそんなに残念ではなかったですが。。。
タイトルが秀逸すぎるのも考えものでしょうか?