小さなきかんしゃ (グレアム・グリーンの乗りもの絵本)

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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (47ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784579401635

感想・レビュー・書評

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  • 小さな世界しか知らないからもっと大きな世界を見たくなったのかな。
    子供が大きくなるときも同じだね。
    人生冒険だもの。
    やっちゃろか、やめとこかのフレーズが大好き。

  • 「はじめてのお使い」みたい。

  • 読み聞かせ用でした。



    主人公のちびきかんしゃは
    小さな田舎町リトルスノーリングを
    飛び出して冒険に出ます。

    退屈な田舎町の支線から放たれたちび。
    目に飛びこんでくる新しいものへの
    感動や不安な気持ちは
    懐かしい気持ちで読みました。
    程度の差はあれ
    誰しも通る感覚ですよね。
    うちの子は脱走劇を「ボッポー!」っと
    賞賛するような姿勢でして
    心強いことこの上ないです。

    私は心配性だから不安が勝ります。
    でっかい急行列車とすれ違い
    見向きもされないこと。
    むかし王様が殺されたお城。
    人里離れた場所をのどが渇かせて
    暗くさびしい山道を登ること。
    たくさんの線路があって
    見たこともないほどの人間がいて
    ごちゃごちゃうるさい大都会。
    全部いやーな気持ちになります。
    ほらー、こんな負の感情が湧くくらいなら
    見せかけの自由を味わうための
    脱走なんてするもんじゃないんだよ
    ちびは悪いことをしたんだ
    そんな気持ちになっても自業自得だ
    最後のちびの帰還だって
    急行列車の手を借りていて独力じゃない
    脱走したのにそれを咎めずに
    変わらず迎え入れてくれる
    リトルスノーリングの人々による歓迎会に
    まともにあいさつもできない
    なんだ、しゃきっとしろ。
    大人になってでもそんな思いが
    顔を出すような私は心から田舎者であり
    不寛容な親であります。

    子どもの寝ている時に1人で読んでみたら
    自身の負の感情の正体がわかってきて
    二度、三度読んでみたら
    子どもに寄り添えそうな心地がしました。
    小さきものの勇敢さをドーンと
    受け止める度量を身につけろよ。
    そんなことが身にしみる本です。

    阿川弘之さんの翻訳だから
    西日本の方言を入れているのでしょうか。
    序盤だけじゃなくて中盤、終盤にも
    ちょこっと入っているとよかったです。
    広島出身、東京在住の私には
    特別感もなく日常会話のように
    読んでしまっていましたが
    東京育ちの子どもからしたら
    クスッと笑える場面なんだなと
    気づかされました。

  • 14

  • きかんしゃちゅうちゅと似ているね。

  • 高知こども図書館でかりたシリーズもの。
    「やっちゃろか、やめとこか。やっちゃろか。やめとこか」のところが面白くて、後日自分一人で本を開きながら、「やっちゃろか、やめとこか」とつぶやいていたユウ。一回しか読んでないのによくおぼえているなあ。地図もあって、お話を読み進めながら地図に戻って、今汽車がいる位置を確認したり。牛がいて「おや?後ろのほうで、「ブー」とへんてこな音がしましたが、なんでしょう、あれは?」というところ。こういうユーモア、私は大好きだな。ユウは初めはこの意味がわからなかったけど、あとでわかって大笑い。読んでいる人に語りかけるようなお話もおもしろいな。

  • 訳が独特で面白い。ryoもお気に入り。「がっこっ、がっこっ」(がったんごっとん)と言いながら持ってくる。(1歳6ヶ月)

  • かわいい機関車の冒険の話です。、無理なく、穏やかな話です。

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著者プロフィール

Henry Graham Greene (2 October 1904 – 3 April 1991)

「2012年 『なぜ書くか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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