とうさんおはなしして (ミセスこどもの本)

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感想 : 42
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  • Amazon.co.jp ・本 (63ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784579402496

作品紹介・あらすじ

ねむりたくない子ねずみのために、とうさんは七つのお話をきかせます。ほら話、寓話と内容は多彩で、おおらかなユーモアにあふれています。

感想・レビュー・書評

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  • 引き続きローベルさんで、こちらもファンの多い作品だ。
    「とうさん おはなしして」が、表紙を含めて三回続くのだが、それぞれに違うが挿絵が描かれている。
    見逃してしまうようなページだが、作者さんからのプレゼントだから丁寧に見せたい。
    かえるくんのシリーズと違い、赤色やピンク色が施されていて、絵の雰囲気を決して壊さないスモーキーでやさしい配色だ。
    そしてようやく、目次が現れる。これもまた手がかかってて可愛い。

    お話しの1ページ目に登場する、ベッドに入った7匹の子ねずみさんたちのまぁ可愛いこと!
    もうここだけで、顔がふにゃふにゃになってしまう。
    この子たちが「とうさん、おはなしして」とせがむので、「おねんねするってやくそくするならね」とお話ししたのが、この本の中身。
    7匹の子たちにちなんでか、全部で7話。
    読み手としては、1話ずつ読んでも一週間で読みきってしまうけど、小さな子がそんな我慢をしてくれるかしら(笑)
    いえいえ、大人の方が案外、「次はどんな話?」って読みたくなるかも。
    くすくす笑ってしまうユーモアと、さりげない思いやりと、おおらかな気持ちと、色々なものをくれてお話しは終わる。
    最後は子ねずみさんたちがちゃんと寝たのを確認して、ねずみのとうさんとかあさんは並んでソファに腰掛け、お茶を飲むというわけ。
    ああ、わたしも7人の子どもの「とうさん」というものになりたい!
    お話も本当に可愛いけど、挿絵の細部を見るのも楽しい。
    子ねずみさんのパジャマの柄なんて、全部違うの。
    最後のページに登場する暖炉のある部屋では、壁に掛かっている絵が、どう見ても「ヤギさん」の絵だし。
    2,3歳から。せっかくタイトルにあるので、「とうさん」が読んでね。

  • ここ最近、毎晩この本で子どもたちは眠りにつきます。
    寝るのをイヤがっていても、はみがきしたら
    読もうと話すと、素直になります。
    今晩は、5つ目で寝てしまいました。

  • とうさんのお話というわけなのか、おかしくて、ほのぼのしてて、楽しいお話ばかり。
    中でも【ねずみと かぜ】には、小1息子が声を出して笑って聞いていました。
    お休み前に、目が覚めてしまったけれど、楽しい気持ちでベッドへ入れます。

  • アーノルド・ロベール&三木卓コンビの、動物を主人公にしたおはなしシリーズは、いつも心温まるストーリーで大好きです。
    今回は、ネズミのお父さんが、7匹の子ネズミに聞かせる、7つのおはなし集。
    おはなしのような、詩のような、短いおはなしです。

  • 眠りにつきながらよみたい感じ。
    母親が登場することが多い中、とうさんってのがまたいいな

  • ちびねずみ達が寝る前に、
    とうさんねずみが話す七つのお話。
    ちょっと哲学。

    『のっぽくん ちびくん』が好き。
    だいたい予想できるけど、それでも素敵なラスト。

    『ズボンつり』、おじいちゃんねずみ災難。
    「ズボンが さがってるう!」
    って、ディオの取り巻きか(笑)。

    さてさて、
    子供たちはどの辺りで寝たのかなぁ。

  • こどもが産まれてから、妹から贈られた一冊。
    祖母から読んでもらった遠い記憶がよみがえった。
    読み聞かせをしてみたら、寝る前のひと時に最適な一冊だ、と改めて感心した。
    おばあちゃん、いくちゃん、ありがとね。

  • 私が子どもの頃大好きだった本。
    とうさんねずみが、眠れない子ども達のために一人にひとつずつ、7話のお話をしてくれます。
    「ねがいごとのいど」「くもとこども」「のっぽくんちびくん」「ねずみとかぜ」「だいりょこう」「ズボンつり」「おふろ」収録。

  • ママがこどものころから好きな本。
    一つ一つも適度な長さで、絵なしでよみきかせるのにもちょうど良い。どことなしにシュールな支離滅裂さが好き。

  • ねずみのおとうさんが、ねむりたくない7ひきの子ねずみたちのために、7つの短いお話をきかせます。7ひき全員が眠れるように。
    どれもねずみが主人公のユーモア溢れるお話。よくまあこんなに短く簡潔なのにしっかりおもしろいお話をまとめて7つも作れるもんだ。そこがローベルさんのすごさなんだろうな。7つ終わった頃には子ねずみたちはみんなすやすや。私だったらおもしろくて余計眠れなくなだちゃいそうだなあ。

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著者プロフィール

アメリカ・ロサンゼルス生まれ。プラット・インスティテュートで学び、1961年、ハーパー&ブラザーズ社の編集者と知り合ったことがきっかけで『かえってきた さけ』の挿絵で、絵本作家としてデビュー。翌年には、文と絵の両方を手がけた『マスターさんとどうぶつえん』を発表する。1970年『ふたりはともだち』が誕生し、そのシリーズで絵本作家としての不動の地位を築き、54歳で亡くなるまで、100冊以上の作品を残した。

「2023年 『ダッドリーくんの12のおはなし』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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