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- Amazon.co.jp ・本 (175ページ)
- / ISBN・EAN: 9784580814837
感想・レビュー・書評
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(あらすじ)
オランダにある海辺の小さな村、教会の墓地の隣に一軒の小さな家がありました。賢いおばあさんが1人で、いや雛の時に保護したカササギと暮らしていました。ある日海に捨てられたネコを拾って家に連れて帰りました。
大きくなるとネコはカササギが食べたくなり、なんとか捉えようとし、カササギは怖がったり挑発したり険悪な状態になりました。しかしおばあさんが両者を誘導して、仲良くはないが距離をとって共存できるようになりました。
ある時、1人の夢見がちな女の子のことばから近所のおばあさん達が賢いおばあさんが魔女じゃないかと噂になり、村の人達はおばあさんを避けるようになります。同じ頃おばあさんのネコとカササギが村で一暴れ、伝染病で村の子ども達が次々と病に伏せます。
そして、村長さんの赤ちゃんが行方不明に。村の人達は全ては魔女のせいだと賢いおばあさんを捉えてしまいます。
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無知と恐怖から翻弄される人々の愚かさ。ちょうど今の時代にも通じるものを感じた。
動物の描写、特にネコの描写がリアル。ネコってこうだよね〜とネコ好きは思わず微笑んでしまう。カササギは飼ったことないけど、やはり何となく有り得そうに描かれています。
主人公のおばあさんが穏やかで善良な人だけど、ちょっと変わっている。それと夢見がちな女の子や子どもが生まれずに軽いノイローゼのようになってしまった若奥さんなど、ちょっと変わっている人達を、敬遠しながらも温かく接する村の人達にほっこりした気分を味わえた。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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