100年後の水を守る (文研じゅべにーる)

著者 :
  • 文研出版
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (162ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784580822818

作品紹介・あらすじ

水不足はアジアやアフリカの問題で、自分には関係ないと思っている人がまだ多くいますが、そんなことはありません。一人一人が自分たちの水を末ながく使っていくには、どうしたらよいかを考える時期にきています。著者の水ジャーナリストとしての活動をお話ししながら、将来の水を守る方法をいっしょに考えます。

感想・レビュー・書評

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  • 環境保全団体 VS 産業会 の構図はよくあるけれども、根性論でガンバローしているのが目立つ。本書を読んで、水循環基本法が2014年に制定されているということと、その内容を専門家がもっと広めるべきだろうと思った。
    本は遅効性のメディアであるという言葉を引用して、筆者の想いを締め括っていたのが印象的。「水ジャーナリスト」という肩書に対する先入観(怪しさ)が薄れた。

  • 小学生にも読みやすい文章、構成で大人の立場でも読みやすかった。大切だけど壮大な問題でなかなか一人では取っ付きにくいテーマなので、本を読めて良かった。小学生向けに水の大切さを教える授業プログラムも、私自身、時々(環境問題ではないが)講演することがあるので、大変参考になった。


    静岡県富士宮市NPO法人「森の蘇り」の皮むき間伐法
    ー子供の力でもできる皮むき間伐
    p144〜からポイントを抜粋
    1.切りたい木の幹にノコギリで一周切れ目を入れる
    2.切れ目に竹べらを突っ込み、木皮を浮かせる
    3.浮いた皮を手で掴み、上に引っ張ると皮が剥ける。力がいらず女性や子でもできる。
    4.立ち木のまま1年放置、自然乾燥させる。(木の皮がないため、水を上に吸い上げることが出来ず、一年で水分が抜ける)
    5.水分が抜けた立ち木は1/3の重さになり、大人一人でも運べるようになる。

    …3年後、かつてむき出しの地面に細い木が立っていた場所に、光が当たるようになったことで数十種類の草木で覆われるようになった。
    鳥、動物、虫も通るようになり、生物植物多様性が生まれ、地面もスポンジのように保水力のある土になった。
    この方法なら人力だけで出来るので、大型機械を買ったり、道の整備することなく出来る。

  • 「1990年後半に、取材で訪れたバングラディッシュで目の当たりにした、とある町の共用井戸の衝撃的な実態でこの作品は始まります。その井戸から出る水は、ヒ素に汚染されていたのです。これまできれいな「水」のよさを取材してきた著者にとって、驚くべき事実でした。」

  • 配置場所:1F電動書架C
    請求記号:517||H 38
    資料ID:W0182162

  • 色んな所に行って水の授業しててスゴイよ。水の事で苦労している人の事、初めて知って驚いた!(とても)水について知りたい人オススメで~す!読んだら水無駄遣いしなくなると思います!

  • 汚水や毒水を飲むしかない人々が世界にはたくさんいて、小さな子どもが死んでいる。
    日本に暮らす私たちは、飲み水の不安を感じたことがあるだろうか?
    日本は水に恵まれた国だけど、その幸運は世界共通じゃない。
    現実を知り、自分にも変えていけることを始めたい。

  • 水問題について、具体的にわかりやすく書かれている。環境問題に関心のある方は必読。知っていることの確認にもなる。

  • 水不足、水汚染など、日本にいると忘れがち。

    地球規模で考えないといけないと思い知らされます。

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著者プロフィール

学習院大学文学部卒業。出版社勤務の後、ジャーナリストとして独立。アクアスフィア代表。国内外の水問題とその解決方法を取材し、発信。国や自治体への水対策の提言、子どもや一般市民を対象とする講演活動も行う。現在、参議院第一特別調査室客員調査員(水問題)、東京学芸大学客員准教授、NPO法人地域水道支援センター理事、日本水フォーラム節水リーダー、ウォーターエイドジャパン理事。著書に『日本の地下水が危ない』(幻冬舎新書)『水は誰のものか』(イマジン出版)『67億人の水』(日本経済新聞出版社)ほか多数。

「2014年 『通読できてよくわかる 水の科学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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