- Amazon.co.jp ・本 (166ページ)
- / ISBN・EAN: 9784580823020
作品紹介・あらすじ
いいたい事はなんだってはっきりいう転校生の真中さん。いっていることはまちがってないんだけど、正直うざい。だって、まちがったことなんてそこらじゅうに転がっていて、そういう中でぼくらはがまんしたり、見て見ぬふりをしたりして、毎日をクリアしているんだから。面倒なことやトラブルをさけて生きてきたぼくのゆるゆるとした毎日は、真中さんによって一転した。
感想・レビュー・書評
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子どもや若者だけでなく、全ての人に生き方を問いかけている素晴らしい作品である。自分の人生を見直して、素直に反省して、今から少しでも正直に生きていきたい。
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争いは避けたい。なるべく穏便に済ませたい。八方美人気味。私も割と一緒なのでぼくの気持ちはよくわかる。でも真中さんや仙道さん、嵐君のように裏表なくぶつかりながら人間関係を作っていくのが本当なのかもしれないと思う。うらやましい。ぼくは変わったね。自分の気持ちを大事にしないとね。
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真中さんのようになりたいと、思った❣️
皆が、見て身振りをしていることに、立ち向かっていきたい。_(' ー')_ -
小5の娘の読書感想文の課題図書だったので読んでみた。
ストリー自体、各登場人物の個性、伏線の張り方など、読んでいて飽きさせないなかなか面白い本だった。
子供向けの本を読むのも悪かないなぁ、と感じさせる1冊。 -
凛のまっすぐさは凛々しいけど、初対面の拓をチキン呼ばわりするのはダメだろうよ。
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小学生に読ませたい本。
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「チキン!」という題名に興味を持ち、読んでみました。「チキン」とは少し鈍い人のことだそうです。この表紙に一番大きく描かれているのが「真中さん」、後ろにいる男の子が「日色」です。真中さんと日色の関わりが面白かったです。全体的に文量もそこまで多くないので、読みやすいかと思います。
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2017年度課題図書。
小学生の頃から空気を読まなきゃうまく生きていけない雰囲気の日本社会。転校生の凛はものごとはっきり言いすぎて周りとトラブルになってしまう。
それを、同級生の男子、拓の視点で語られるのがおもしろい。
「ケンカ、見てるだけで腰引けてたよ」と、「チキン」と凛に言われた拓。
「ぼくは、人がまちがっていることをしていても、いつも気づかないふりをする。目をつぶって近づかない。人ともめるのがイヤだから。それに、まちがったことをして困るのは、ぼくじゃない。ぼくには関係ない。そんなふうにも思ってた。だから、人ともめることもなかった。」
凛のおばあちゃんで、拓がよく遊びに行く麻子さんの言葉
「人間ってまちがいながら生きていくもんなんだよね。まちがっているってわかっても、それを認めることができないときだってあるし」
大人になっても(大人になると余計に、かな)間違いを認めるのは難しい。
最終的には、グラスの子たちが遠慮なく正直な気持ちをはっきり口にすることで、もめごとも起こるけれど雰囲気はよくなった、という展開。
なかなかこうはなれないと思うけど、登場人物のいずれもどのクラスにもいそうなので、読んだ子それぞれ、何か感じることのできる作品だと思います。 -
娘の塾のテストで採用されていた物語。続きが気になり図書館で借りて1時間で一気に読破。なんで転校生の彼女が、間違ってることをハッキリ言う性格なのか、その裏に潜むストーリーがわかって号泣。課題図書になってたみたい、心理描写が小学生にもわかりやすいのかな。これは大人でも読み応えある作品。
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2017年課題図書(高学年)
争い事を避けて過ごしてきたぼく(日色)と、まっすぐ前にしか進めない、不器用だけど潔い、将棋の駒の香車みたいな真中さんの物語。
どっちの性格もそれぞれいい。どっちのタイプも必要、と思えるお話。