彼らが写真を手にした切実さを―《日本写真》の50年

著者 :
  • 平凡社
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本棚登録 : 162
感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582231199

作品紹介・あらすじ

森山大道、中平卓馬、荒木経惟、篠山紀信、佐内正史、藤代冥砂、長島有里枝、蜷川実花、大橋仁、ホンマタカシ-現代写真家10人の仕事から"日本写真"を考える。

感想・レビュー・書評

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  • 途中で挫折。
    写真が少ない。小さい。場所も悪い。
    初心者には全く不向きな本。
    残念です。


  • 藤代冥砂さん、
    長島友里枝さんの思考が感じる物が自分の心で感じた物を理解し、表現(本人の意思、或いは無意識)しているのが理解出来たと共に大竹昭子さんの文章は読みやすくて綺麗だなと改めて思った

  • 写真を撮って時間を見つめている人にとって、必須本だと思いました。
    判断を選ぶことの繰り返しは、他人にとって見えづらいもの。それは人の人生を成り変われないことに相似している。
    読んでみて、我振り返る時間を多々持てました。まるでカメラそのもののような本でした。

  • 自分にとってブレボケ写真は観念ではなく生理。写真で何かを訴えるつもりはない。言葉で表現できるんだったら写真は撮らない(森山大道)。写真は表現ではなく記録である。それは客観的な記録ではなく、私が世界に立ち会うその生の記録である(中平卓馬)。私の場合ずーっと私小説になると思います。私小説こそもっとも写真に近いと思っているからです(荒木経惟)。雑誌の仕事はピッチャーのようなもの。相手の望んでいるものを確実に投げていけばいい。しかし時には相手に悟られないように悪意を盛り込むのがプロ(篠山紀信)。

  • 戦後の日本を代表する写真家(森山・中平・荒木~大橋・ホンマまで)達がなぜ写真を切実に求めているのか。なぜ彼らは写真を撮らねばならないのか。

    ここ2、3年でもっとも心を穿った本。落ち込み、そして考えさせられた。
    少なくともこの本はぼくの持つ写真観を覆した。それだけのパワーを持っている。
    果たしてぼくが写真を撮る理由のどこかにも切実さはあるのだろうか?
    それでいて、なお一層撮りたくなった。
    お薦めは大橋仁の章。

  • 森山大道、中平卓馬、荒木経惟、篠山紀信、佐内正史、藤代冥砂、長島有里枝、蜷川実花、大橋仁、ホンマタカシの10人へのインタビュー。
    20年前と今、「日本写真」の特異性について。中平卓馬の印象が強い。

  • 写真は観念ではなくて、生理であり、言葉と相性が悪い。そんなことを含めながら、写真家の人生と写真の関係を綴っていく。どうして写真と巡りあったのか。手放せなくなったのか。作品写真集の写真、が少しだけ集められてはいるけれど、本文には一切写真はない。とはいえ、「日本写真」は、言葉を先行させる欧米文化への抵抗でもあるという。
    登場する写真家のファンでなくても楽しめるはず。よき本。

  • 何人かの写真家へのインタビューと著者の考察から「日本写真」について述べた本。

    名前は知っていたけど詳しく知らなかった写真家のことを知ることができた。
    その結果、共感できる人とできない人が出てきた。
    共感できる人は、森山大道さん、中平卓馬さん、佐内正史さん藤代冥砂さんぐらいかな。

    とってもおもしろくてすぐ読めちゃいました!

  • タイトルに惹かれます。
    写真家が写真をしているコトそのものを疑問視するところから始まって、著者が選んだ写真家数名について紹介されている内容のように思いました。
    全部を読むよりは、自分の気になる作者のページを読むだけでも、理解が深まるようです。

  • 日本の代表的写真家にインタビューや考察を行い
    日本写真の歴史を考察する内容。
    筆者のインタビューの上手さや考察が面白く
    かなりぐいぐい読めた。
    本とに「現代写真」というジャンルがあればよいのに。

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著者プロフィール

1950年東京生まれ。小説、エッセイ、ノンフィクション、批評など、ジャンルを横断して執筆。短編小説集としては、本書は『図鑑少年』『随時見学可』『間取りと妄想』に続く4冊目。人間の内面や自我は固定されたものではなく、外部世界との関係によって様々に変化しうることを乾いた筆致で描き出し、幅広いファンを生んでいる。
写真関係の著書に『彼らが写真を手にした切実さを』『ニューヨーク1980』『出来事と写真』(畠山直哉との共著)『この写真がすごい』など。他にも『須賀敦子の旅路』『個人美術館の旅』『東京凸凹散歩』など著書多数。
部類の散歩好き。自ら写真も撮る。朗読イベント「カタリココ」を主宰、それを元に書籍レーベル「カタリココ文庫」をスタートし、年三冊のペースで刊行している。

「2022年 『いつもだれかが見ている』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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