魔法の扉がしまるとき (6)

  • 平凡社
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本棚登録 : 113
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (444ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582315165

作品紹介・あらすじ

ニューヨークのど真ん中に童話の世界の悪役たちが登場!! 双子の兄妹は最大のピンチをどう切り抜ける!? 全米ベストセラー冒険ファンタジーシリーズ最終巻! ハリウッド映画化決定!

感想・レビュー・書評

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  • 完結しました!~魔法の鏡の粉を飲まされたアレックスも寝ている間は人の声も耳に届くが,モリーナに呼ばれると自分がしでかした出来事に腹を立てて怒りに身を任せて,命令に従ってしまう。二つの世界が衝突するニューヨークで石のライオン像を従えて,アメリカ海兵隊まで退ける力を発揮している。フロッギーは鏡の世界をウロウロし,少女が見返りなしに鏡の外の人に寄り添う気持ちから元の世界に戻るのを目撃するが,記憶が曖昧になっている。航空機に乗ってニューヨークにやってきたコナーは未完成の地下鉄から公立図書館に入り込み,アレックスに呼びかけるが,アレックスはセントラル・パークに結界を作り,その中の時間の進みを遅らせて魔女たちの基地を置いて,ジンジャーブレッドの兵隊を組織させる。ブック・ハガーズに伝言してシャーロットが送り込んできた物語の主人公たちは,魔女やフック船長や西の魔女と氷の女王,海の魔女を退治したが,バリアが一時途絶えてアレックスを狙った銃弾がルークにあたり,ルークが死んでしまう。モリーナも赤ずきんの機転で消え去っても,アレックスはルークを死なせてしまった後悔を抱えて呪いは解けず,ニューヨークを蔦と茨で覆ってしまう。コナーは,呪いを破るのは信達地誌かいないと,自分のバインダーの最後に新しい物語を書いて,扉の薬を用いて,アレックスと共に入っていく~大した作品でした。映画ではCGのオンパレードだろうね

  • 最終巻。
    冒険のクライマックス。全キャラがそれぞれ活躍するのが面白い。冒険を挟んで、冒険後のコナーとアレックスのことも描かれている。こういう構成は好きです。説明でなく物語を読ませて想像させる描き方は、冒険の興奮を邪魔せずワクワク感を残してくれた。マザーグースの物語が別で描かれていると聞いたので、私のランド・オブ・ストーリー熱が冷めないうちに読んでみたい。

  • わたしの大好きなニューヨークを舞台に最後の闘いが!

    コナーがどうやってアレックスを救うのかと思ったら、なんとまぁ『コナーらしい』方法だこと!

    めでたしめでたしの意味をもっと早くクリスにおしえてもらえてきたら、わたしの少女時代はもっと生きやすいものだったかも。
    かつてのわたしに読ませてあげたいなぁ。

    最後にとびきりの言葉をクリスからお借りすることにします。

    『私たち作家には、目の前の世界が悪い方向に進みだしたときに新しい世界を生み出すという、大きな力と責任がある。物語の語り手というのは、ただ人を楽しませるだけじゃない……私たちは人々の信念を導く者であり、前に進んでいくために道を作る者であり、魂の科学者なんだ。』

    どうかこの言葉が世界中の物語の紡ぎ手に届きますように。

  • 最終巻はいつもよりうんと発刊が早かったですね! 読んだら完結してしまう、と思うとなかなか読み進められませんでしたが、感想をつらつら書いていきます。

    まず、しょっぱなから未来。コナーの80歳の誕生日から始まります。つまりは本編では無事と言うことですよね。ある意味ネタバレ。

    本作は敵の手中に捕らえられたアレクシス
    鏡の中に囚われたフロッギー
    アレクシス救出に立ち上がるコナーと仲間たち
    魔法の出現を目の当たりにするニューヨークの人々

    と言うそれぞれの視点で構成されており、少しずつ話が進みます。レッドの存在が清涼剤です。私の中では堂々のヒロイン。

    鏡の中のパートで、フロッギーが鏡の中で出逢った少女が外見コンプレックスを抱えた女性を叱咤激励する場面があるのですが、私はこの励ましでは元気でないな、と思っちゃいました_:(´ཀ`」∠):_
    コンプレックスを受け入れるまでは良いとして、それはそれとしてあなたは美しいと言ってもらいたいですよね。見た目なんて関係ないわ! って言われると、じゃあやっぱり私見た目悪いんだ……ってなっちゃうんですけど。私だけ? 筆者が男性だからなのかな。ゲイとは言え、そこは女心とちょっとズレてるかなぁなんて思ったりしました。
    でもまあ、ずっと気に掛かっていた登場人物が独り救われたのは嬉しかったです。

    セントラルパークにかけられた時間の魔法。
    泡の中の時間がゆっくりなんですよね? 外の世界は何倍かの速度で進んでいる。そうなると中の人からしたら外からやって来る人が遅く感じると言うのがうまく呑み込めず。逆に一瞬で来たように感じるのでは? フラッシュみたいな感じで。そして内側の人たちは何故それを知ったんでしょう。不思議。泡の外の月日の昇り沈みは見えてるってことなのかな。

    そしてメデューサの登場。神話の通り、被害者としての面が描かれており、ちょっと嬉しかったです。これまでメデューサには同情的な想いを抱いていました。それを言ったらアラクネに対してもそうなのですが。神の嫉妬は恐ろしいです。神のいないおとぎの世界で幸せになって欲しい。

    しかし。石化の呪いを解いた際に、状況説明のためとは言えフロッギーがメデューサのことを“怪物”と称したのはちょっとショックですね。その辺りの誤解も解いてあげて欲しいところ。

    アーサー王vsルーク。
    物語としてはアーサー王の勝利なんでしょうが、私は本作に限らずアーサー王と言う人物がどうも昔からあまり好きになれず、やはり本作の彼もイマイチ移入できずにいます。ルークの一度の裏切りでこの風向きの変わりよう。そちらによほど同情してしまうのですが。筆者は初恋相手に苦い想い出でもあるのかしら、と勘繰ってしまいます。それこそ許せない裏切りとか。

    ピーター・パンがウェンディと出逢ったロンドン。当時まだ飛行機って発明されてませんでしたっけ。原作は1904年。飛行機の初飛行は1903年。なるほど。そう考えたらあまり矛盾はないかも? どうなんだ?

    扉の薬、本当に便利ですね。欲しくなっちゃいます。物書きなら尚更でしょう。自分で書いた物語の世界に入れる。しかも、物語でなくとも書いただけで扉が開く。亡くなった人にも逢える。凄すぎませんか。

    レッドとフロッギーが無事再会できて良かったです。本作中、一番好きなカップル。

    死亡フラグはやはり死亡フラグでしたね。償いとしては重過ぎる。使命って何だろう。彼を突き動かしたその罪悪感すら、結局はヴィラン達のせい。被害者ですよね。

    フック船長の弱点は“手”と言うことでしょうか。
    それはそうと、ブリスワーム、第二形態が悲しすぎます。イモムシに戻ってくれ頼む……!! ベビー・グルートの反抗期化と同じくらい淋しいです。

    トロルベラにもついに春が訪れて良かった良かった。
    憎めない子なのでどうか幸せになって欲しいです。
    最愛のレッドの活躍と結婚式。私の中ではここがピークですかね。ほんと、レッドは憧れのキャラクターです。レッドみたくなりたいなぁ。

    最後は猛スピード展開でしたけど、落ちるところに落ちたと言いますか、物語らしい締めくくりで淋しいけれどまだまだ終わらない幕引きで余韻が残りますね。
    エメリッヒが登場しなかったのがちょっと残念です。
    前作でエメリッヒの物語は一度蹴りがついてるってことなのかな。

    ブリーは仕方ないのかな。ブリーが現在なら、きっと記憶云々の問題を書けていないし。だけどやっぱり淋しいです。

    シリーズ映画化が待ち遠しい。実現しますように。更に言えば、良作として実現しますように!!

  • このシリーズにあえてよかった!楽しい魔法を見させてもらいました

  • 読み終わってしまった…。
    5巻はやたらと読むのに時間がかかったのですが最終巻はあっという間でした。
    赤ずきんが本当にアホだしわがままなんですが、ときどきいい事を言うし、恐ろしいほど行動力があるんですよね…。なんとも魅力的です。
    Gleeでクリス・コルファーを知り、このシリーズを読み始めたのですが、6巻はニューヨークが舞台になったりクインという司会者が出たりして、きっと作者はGleeにあやかろうなんて全く考えてないと思うのですが、いちファンとしては、ちょっと嬉しくなってしまうのは否定できませんね。
    自分の容姿や過去の行いに縛られている人に、自分のあり方は自分で決められるんだよ、という強いメッセージの込められた最終巻でした。なるほどレッドが強いわけです(笑)
    そうやって、世界が美しいものだと子どもたちに伝えようとしている、作者が何よりそれを信じている。そのことがなんだかとても嬉しく。ひとまずシリーズが完結して良かったなぁと思います。
    マザーグースと赤ずきんの外伝もそのうち読んでみたいです。
    蛇足ですが、結局アザーワールド(現実側)でのアレックスの消息は周囲になにも説明していないのでしょうか。80歳になるまでよく誰もツッコまなかったなぁと。

  • 最終巻が1番好きだった!
    今までに出てきたキャラがコナーの為に奮闘する様がなんとも…。
    アレックスが自分と似ていてすごく共感しました。

  • アベンジャーズの最後の方みたいに主要キャラが多すぎなうえに見せ場がそれぞれあって誰が誰やらだったが面白かった。ブックハガーズも頑張ってた。

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著者プロフィール

俳優、歌手、脚本家、作家

「2023年 『魔女書ものがたり 上』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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