世界リスク社会論: テロ、戦争、自然破壊

  • 平凡社
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  • Amazon.co.jp ・本 (177ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582452204

作品紹介・あらすじ

現代世界は、予測不可能なリスクに被われている!テロ、戦争、原発事故、気象災害、少年犯罪…。グローバル化によって、近代社会は自然と伝統を喪失し、自らが自らを危険に陥れるシステムに縛られている。

感想・レビュー・書評

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  • ハンナ・アーレントは行進的な大量殺人者アイヒマンを洞察して、「悪人の卑俗性」という言葉を作り出した。それによって、家庭感覚を持った絶対的に悪なテクノクラートを想像できる。つまりナチのホロコーストにおいて強制収容所で連日大量虐殺を執行した人間gあ過程では良き父親であった。しかし、ドイツの工学士の資格を持ち、ウォッカを好み、自分たちの集団自殺を大量殺人として、技術的に完全で、何年間にもわたって黙って計画し、血も涙もなく実行するような西洋で結婚している宗教テロリストを想像することができない。9・11で世界貿易センターにパイロットとして突入したアルカイダのテロリストを指している。

  • リスクとは自由の裏返しであり、人間の自由な意思決定や選択に重きをおく近代社会の成立によって初めて成立した概念である。
    現在では、産業社会が環境問題、原発事故などに見られるように新たな時代に入り、そのリスクが国家の枠組みを超えて世界規模となっている。ある意味でそういった世界規模でのリスクの普遍性が世界社会を生み出している。

  • やはりこの時代におけるキーワードは「他者」とか「公共性」とか「監視」なのね。

  • ち〜とむずかしい。

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著者プロフィール

1944~2015年。元ミュンヘン大学教授

「2022年 『個人化の社会学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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