昭和史 1926-1945

著者 :
  • 平凡社
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感想 : 79
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  • Amazon.co.jp ・本 (509ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582454307

感想・レビュー・書評

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  • 本音を言えば もっと早くに読みたかった昭和の歴史書でした。著者 半藤さんが言う通りに激動の昭和をまるで講談みたいに分かり易く楽しく頭に届けてくれる本でした。リアルタイムで生きた著者ならではの何処でどのように舵取りが歪んで行ったのかがよく分かります。もし や たられば があったなら現在がまるで違う日本になっていたかも。つまりは歴史は時には残酷で時には幸いの結果をもたらしたかも知れない。この本を読む限りは我ら庶民は残念極まりない事実を歩んだことを知ることになる。これは等しく多数が読むべき本でした!
    この国は良くも悪くも情緒 心情の国で、間違えばとんでもない道を選んでしまう国だと再認識しています。歴史にちゃんと学んでいるのか? 二度と暴走迷走を看過しないように肝に銘じながら!
    3日前の古新聞みたいな残念な時期に読みました(笑) でも読む価値が大いにありましたよ‼️
    自分の考え意見を持つことの如何に大事なことかを再度認識しました。

  • 2010.9.1 進化論
                 半藤 一利 (著)

      http://amazon.co.jp/o/ASIN/4582454305/2ndstagejp-22/ref=nosim


     この本などは平易にその間の経緯を伝えてくれる
     分かりやすいものでお薦めです。



    ■メルマガの主題ではなく、私の専門でもないので、
     これまであまり国際政治・国内政治をはじめとする

     スケールの大きな話?についての個別・具体の話題を
     取り上げることはほぼありませんでしたが、

     過去・現在の時代の変遷を俯瞰した形で眺めようとする
     知的な営みには、個人的に非常に強い関心を覚えます。



    ■それは、

     自分の意思と無関係なところで、自らの人生が
     歴史の波に翻弄されている、時代に動かされている、

     という強烈な認識があるからです。


     人生の可能性を広げたい、
     あるいは外部的要因によって狭められたくない、
     
     と考えれば考えるほど、自らを取り巻く環境について、
     けして無関心でいられなくなってくるのです。


     
    ■『アンネの日記』を読んでも、
     『あのころはフリードリヒがいた』を読んでも、
     ドラッカー『傍観者の時代』を読んでも、

     あるいは『私の履歴書(日経新聞連載)』などを読んでも、

     「人は生きている時代と無関係に
      人生を過ごすことは出来ない」

     と痛感させられます。


     そのように感じる人もあれば、特に感じることもない人も
     あるかもしれませんが、自覚の有無にかかわらず、
     おそらくこれは真実。



    ■とはいえ、しかし、上に挙げたような、

     時代を生き、時代を動かし、あるいは時代に
     動かされた人の人生航路を、

     いくら活字でなぞったとしても、それだけで今後の変化に
     対して適切な対応策がとれるようになる、

     というものでもないでしょう。



    ■そう考えると、
     
     私(鮒谷)は今後の変化に対処する、対応策を考える知恵を
     つけるために読んでいる、学んでいる、
     
     というよりは、

     時代に翻弄された人たちの人生について、
     ことさらな理由付けはできずとも、

     「読まずにおれない」

     というのが正直なところの自分の心中なのかも
     しれません。

  • 時代の雰囲気、流れとあったものは必ずある。
    マスコミがそれを煽り、国民がそれに熱狂する。
    その時に冷静な判断が出来るのか、常にそのことを頭に置いておかなければならない。
    壮大なる希望的観測に基づく想定、無責任、声の大きい人への従属、判断の矮小化、いずれも未だに日本に蔓延しており、いつまた悲惨な戦争を引き起こしてもおかしくない。今こそ歴史に学ぶべきであろう。

  • "いつ購入したか不明。もっと早くに読んでおくべきものだった。
    太平洋戦争を俯瞰的にわかりやすく著者が語る講義。
    1章ずつ読み進める。記憶に刻み、日本人としてのアイデンティティを自分なりに再構築する。
    いまだに、この戦争に関する国家間のいざこざは続いている中、一般常識としての知識のみならず、自分なりに文献をいくつか検証して、総括しておくべきものだと考えている。"

  • ●第二次世界大戦は負けるべくして負けたのだなと実感した。奇しくも日露戦争で手に入れた満州というものが、昭和史において非常に大きな意味を持っていたが、それは当時の日本において手に余るものだったのだろうかという疑問がわいた。

  • 平易な語り口で、昭和史を語る。過去、様々に議論されてきた内容にも深入りし過ぎない様に触れながら、話が澱むことなく流れていく。よく、まとまった本だと感じました。

  • 2016/7/2 No.14

  • 2014年118冊目。

    講話を元にした本であるため、口語体で非常に分かりやすい。
    「すべての大事件の前には必ず小事件が起こるものだ。」という夏目漱石の言葉を教訓にか、あらゆる出来事の背景や思惑がきちんと表現されている。
    下巻の「戦後篇」を読んだらもう一度読み返してしっかり自分の中に定着させたい。

  • 2014/11/8

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著者プロフィール

半藤 一利(はんどう・かずとし):1930年生まれ。作家。東京大学文学部卒業後、文藝春秋社入社。「文藝春秋」「週刊文春」の編集長を経て専務取締役。同社を退社後、昭和史を中心とした歴史関係、夏目漱石関連の著書を多数出版。主な著書に『昭和史』(平凡社 毎日出版文化賞特別賞受賞)、『漱石先生ぞな、もし』(文春文庫新田次郎文学賞受賞)、『聖断』(PHP文庫)、『決定版 日本のいちばん長い日』(文春文庫)、『幕末史』(新潮文庫)、『それからの海舟』(ちくま文庫)等がある。2015年、菊池寛賞受賞。2021年没。

「2024年 『安吾さんの太平洋戦争』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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