昭和史 1926-1945

著者 :
  • 平凡社
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感想 : 79
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  • Amazon.co.jp ・本 (509ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582454307

感想・レビュー・書評

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  • 著者の戦記物を読み続けているので、新しいと感じることはないが、太平洋戦争で敗戦するまでを時間軸を乱さずに語られることで細かな積み重ねが何を引き起こしたかが判る。
    それにしても責任の取れない国だ。それは今の政府を見ても変わっていない。どうもそういう確認しかできない。バブル崩壊も同じような構造を持っているように感じられるし、危機管理の甘さは理解できないほどだ。某銀行が国から大量の資金を投下されながらも銀行の姿勢としてまったく変われないのも(いい加減あの銀行の人は全員しっかりと反省すべきだ。なのに行員の態度ひとつ変わってやしない)同じ話のようだ。
    「とほほ」の国の「やれやれ」な物語だ。

  • 日露戦争後から軍国主義に走る日本。

    混沌とした社会にも全ての人が軍国主義に

    走っていったわけではありませんでした。

    色々な思想や議論の中、中国を仮想敵国として

    進んでいきます。

    そこから日本が終戦を迎えるまでを、ものの見事

    に分かりやすく、単語を覚える日本史しか学んで

    いない自分にも頭の中に当時の状況が思い浮かぶ

    ように描いてくれています。

    ここまで分かりやすい歴史の書物に感銘を受けま

    した。そこで半藤さんが考える歴史は以下のよう

    なものです。

    「よく歴史に学べといわれます。確かに、きちんと読めば、歴史は大変大きな教訓を投げかけてくれます。反省の材料を提供してくれるし、あるいは日本人の精神構造の欠点もまたしっかりと示してくれます。同じような過ちを繰り返せまいということが学べるわけです。ただし、それは私達がそれを正しく、きちんと学べば、という条件のもとです。その意志がなければ、歴史は何も語ってくれません」。

    昭和の歴史に全く興味や知識がない人でも読めます。僕がいうまでもなく、ベストセラーです。

    あまりにも内容が濃いため、何回も読みたいと、読み終わった今、そう思います。

  • 日露戦争から太平洋戦争の敗戦に至るまで 史実に基づいた、語り口調での歴史解説書

  • テープから興した本なので、語り庁。
    陸軍の暴走とテロ国家、熱狂とマスコミの煽動、何事も良い方に先を予想してしまう。トップが酷いの国家滅亡だ。

  • 学校では行き着く前に終わってしまう近代史。こんなに面白い授業があればもっと興味を持てる。<br/>日本が戦った太平洋戦争の地域もようやく少し分かった。<br/>20060914

  • とってもわかりやすく昭和史の入門書としても最適。多くの人に読んで欲しいと思いました。

  • わかりやすい文章で書かれています。歴史の教科書の2,3ページが1冊になっている感じ。自分の無知さに驚きます。図書館で借りましたが、手元においておいた方がいいでしょう。文庫になったら確実に買い。
    これを読めば昭和がわかる!と言い切ることはできないけれど、比較的真ん中よりの視点で書かれていると思う。

  • 現在熟読中ですが、この本は恐らく、ぼくらの宝になる本だと予感しております。

  • ひょんなことから関わることになった一冊。日本政治史は僕の専門ではないけれど、ロシアとの関連で捉えるとまた別の側面を見出すことができる。。。と思う。

  • 明治以降40年で近代国家を作り、昭和初期までの40年で軍事国家として壊滅し、平成までの40年で高度経済成長を遂げた日本。歴史を繰り返してはいけない、歴史から学べ的な本。

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著者プロフィール

半藤 一利(はんどう・かずとし):1930年生まれ。作家。東京大学文学部卒業後、文藝春秋社入社。「文藝春秋」「週刊文春」の編集長を経て専務取締役。同社を退社後、昭和史を中心とした歴史関係、夏目漱石関連の著書を多数出版。主な著書に『昭和史』(平凡社 毎日出版文化賞特別賞受賞)、『漱石先生ぞな、もし』(文春文庫新田次郎文学賞受賞)、『聖断』(PHP文庫)、『決定版 日本のいちばん長い日』(文春文庫)、『幕末史』(新潮文庫)、『それからの海舟』(ちくま文庫)等がある。2015年、菊池寛賞受賞。2021年没。

「2024年 『安吾さんの太平洋戦争』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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