昭和史 〈戦後篇〉 1945-1989

著者 :
  • 平凡社
3.85
  • (40)
  • (37)
  • (52)
  • (4)
  • (0)
本棚登録 : 340
レビュー : 36
  • Amazon.co.jp ・本 (568ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582454345

作品紹介・あらすじ

いまの日本はどうやってつくられたのか?現代日本のルーツを知り、明日を考えるための戦後史。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 戦前編に比べると内容がやわらかくなってる。
    とくに新憲法制定のところと東京裁判のところがおもしろくて
    分かりやすい。

    とくに東京裁判。この東京裁判が法的に見ていかにずさんだったかということが分かる。

  • "1945年から1989年にかけて昭和の時代、太平洋戦争が終わってからの日本を学ぶ書。
    最後に著者が昭和を振り返り、節目をつけるとしたらとある。
    1.1945年(昭和20年)~1951年(昭和26年) 占領の時代
    2.1952年(昭和27年)~1960年(昭和35年) 政治闘争の時代
    3.1961年(昭和36年)~1965年(昭和40年) 経済第一の時代
    4.1966年(昭和41年)~1972年(昭和47年) 自信回復の時代
    5.1973年(昭和48年)~1982年(昭和57年) 価値観見直しの時代
    6.1983年(昭和58年)~1989年(昭和64年) 国際化の時代

    現代史の難しいところは、機密文書などはある程度の時を経過しないと公開されず、事実とされたことが後々覆ることもあることだそうだ。平成26年の今、まだ昭和を語るのには少々早いのかもしれないらしい。
    過去をあらゆる角度から見つめなおす良書の一つだと思う。"

  • 政権を握り、政治の世界で活躍した人物達に焦点をあてながら軽妙にかたる。政治記者として活躍した著者なので、もっと面白おかしくも書けたのだろうが、むしろ軸をぶらさない様に、しっかりと王道を見極めながら、歴史を語る努力をされていることに好印象をもった。一方で、著者自ら認める通り、経済方面での記載は弱いと感じた。

  • 講演の書きおこしのようで、非常に読み易い。いかに自分が昭和という時代のことを知らなかったかを知らされる。しかし、なんとなく戦争に突入する時代と現代がシンクロしているような気がして、空恐ろしい。

  • 分厚い。でも、講談を読むみたいにするする読める。
    膨大な知識を、ここまで平易に語れるほど消化できる知性がすばらしい。

  • なかなか理解しにくく詳細に語られることがない戦後の日本の歴史を

    GHQの統制を中心に分かりやすく理解できた。

    まさに激動の時代であり、現代の基礎を形作ったのはこの時代であり、

    間違いなく限界に来ているのが今だと思う。そして世界史と関わりが一気に深まっていることを感じる。

    ①1945年8月15日(終戦直後)~1951年

    アメリカの占領時代➡戦後日本の骨組み

    GHQによる非軍事化、民主化➡象徴天皇制

    その他軍国主義からの大きな転換、改革実施。

    ②1952年~1960年

    日米講話条約締結からの60年安保闘争にかけての政治闘争時代

    国創りの選択肢

    ①天皇陛下の元、自国軍隊創設による「ふつうの国」への回帰

    ②社会主義国家(ソ連の発想に近い)

    ③軽武装・通商貿易国家➡経済第一主義

    ④東洋のスイス、小日本としての文化国家

    結果的に対外関係(冷戦)上③を選択した

    ③1961年~1965年

    経済発展の時期➡国民所得倍増計画

    ④1966年~1972年

    自信回復の時期

    経済発展が結果して現れる時代

    沖縄返還を持って、戦後は終わる。

    時代は40年周期
    戦後の40年1945年~1992年➡戦後復興からバブル崩壊
    1992年~2032年➡方向性を失った滅びの40年?
    経済大国になって調子に乗った??
    明治維新から発展➡40年
    2度の世界大戦➡40年

  • 昭和史というものを戦前であれ戦後であれまともに学校で教育してこなかったのだなと実感する。というより、「史実」を「自覚」として認識する台座が日本にはそもそも無いのかもしれない。日本人はあまり思考せずにうごめいている生物のような気もしてきた。

  • ちょうど70年談話が出たときに読んでたから、政治家がどこにこだわりを見せるのかが見えてしまったように思う。

  • 2014/11/24

  • 何かの講義の引き写しで、話口調で分かりやすい。最後の解説で日本の戦後の高度成長の牽引役である官僚たち、戦前の軍事エリートに通じるものがある。結局失敗しても責任をとるものがいない、すなわち真のリーダーがいない日本人の体質が今も昔も変わっていないのだ。

全36件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

半藤 一利(はんどう かずとし)
1930年、東京府東京市向島区(現在の東京都墨田区)生まれ。東京大学文学部国文科卒業後、文藝春秋新社に入社。編集者として活動しながら匿名記事も記す。1965年に大宅壮一の名義を借りて『日本のいちばん長い日』を執筆、発行。『漫画読本』『増刊文藝春秋』『週刊文春』『文藝春秋』編集長を歴任。1995年に文藝春秋を退社してから作家・評論活動専任となる。
1993年『漱石先生ぞな、もし』で新田次郎文学賞、1998年『ノモンハンの夏』で山本七平賞、2006年『昭和史』で毎日出版文化賞特別賞をそれぞれ受賞。2009年の語りおろし『昭和史 1926-1945』『昭和史 戦後篇 1945-1989』はベストセラーとなった。
妻の半藤末利子は、松岡譲と、夏目漱石の長女・筆子の四女で、夏目漱石が義祖父にあたる。

半藤一利の作品

昭和史 〈戦後篇〉 1945-1989を本棚に登録しているひと

ツイートする