草の根の軍国主義

著者 :
  • 平凡社
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  • Amazon.co.jp ・本 (267ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582454352

感想・レビュー・書評

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  • 日本の軍国主義はまさに草の根から生じたもので、強い指導者やイデオローグによって導かれたものでは無い。その事は理解できるが、なぜ当時の日本人はたやすく八紘一宇などの言葉に乗っかって、侵略を行なったのか、赤穂浪士の例えだけでは説得力に欠ける。

  • 2020年1月16日日経夕刊で與那覇潤氏が紹介。読んでみたい。

  • 2007年刊行。著者は映画評論家。

     戦中時代の空気感を感得できる書。その典型たる軍国主義に関しては、特に、新聞・初等教育の教科書の役割を強調する。
     すなわち、捕虜になった時の問題、例えばルール化されていないことや残された家族への負の影響は一般に理解されているところと共通する。
     しかし、その前提となる戦陣訓の策定過程は一筋縄ではいかない。特に、規律が緩み戦場での非行が横行した軍人の規律強化が目的であった点は面白い指摘だ。今後の関心事にしたい。

  • どうして日本の軍人は捕虜となるのを嫌がったのか、単なる軍人精神ではなく、苦労している村の人たちに顔向けできないという心理はなるほどと思った。

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著者プロフィール

1930年、新潟市生まれ。「映画評論」・「思想の科学」の編集にたずさわり、その後、映画評論家として活躍。日本映画学校校長を歴任。数多くの映画人を育てる。1996年に紫綬褒章を受章。アジアや中東の映画にも精通し、映画文化の世界的な貢献にも寄与。主な著書に、「日本映画史」(岩波書店)「黒澤明の世界」(朝日新聞社)「映画をどう見るか」(講談社)など多数。

「2009年 『意地の美学 時代劇映画大全』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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