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- Amazon.co.jp ・本 (331ページ)
- / ISBN・EAN: 9784582474275
作品紹介・あらすじ
年間600万人の参詣客を集める善光寺。宗派の本山でもない一寺院がなぜ庶民の広い信仰を集めるのかを解明。善光寺縁起、聖徳太子信仰、東国の親鸞、善光寺聖など、善光寺を舞台に繰り広げる庶民信仰の精神史。
感想・レビュー・書評
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『西国巡礼の寺』で五来重を発見してから、本の傾向が変わってきたかもしれません。「善光寺はまことに不思議の多い寺である」(p10)といっても黒姫の研修会の折に二度ほどお参りしただけで、有名なお寺ということはしっていましたが、問題意識はありませんでした。「この寺の謎は、実は、庶民の心の謎であり、庶民信仰の謎であろことに気づく。したがってこの謎は筋の通った学問では処理しきれないので、歴史学や宗教学から見捨てられてきたものだった。しかしこれを宗教民俗学や仏教民俗学から見れば絶好の課題である」(p10)として、善光寺まいりの絵解きならぬ謎解きを愉しむ本が生まれたわけです。
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