善光寺まいり

著者 :
  • 平凡社
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本棚登録 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (331ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582474275

作品紹介・あらすじ

年間600万人の参詣客を集める善光寺。宗派の本山でもない一寺院がなぜ庶民の広い信仰を集めるのかを解明。善光寺縁起、聖徳太子信仰、東国の親鸞、善光寺聖など、善光寺を舞台に繰り広げる庶民信仰の精神史。

感想・レビュー・書評

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  • 民族誌なのか伝説なのか、そこから筆者が引っ張ってくる夢物語なのか。ともかく楽し。

  • 『西国巡礼の寺』で五来重を発見してから、本の傾向が変わってきたかもしれません。「善光寺はまことに不思議の多い寺である」(p10)といっても黒姫の研修会の折に二度ほどお参りしただけで、有名なお寺ということはしっていましたが、問題意識はありませんでした。「この寺の謎は、実は、庶民の心の謎であり、庶民信仰の謎であろことに気づく。したがってこの謎は筋の通った学問では処理しきれないので、歴史学や宗教学から見捨てられてきたものだった。しかしこれを宗教民俗学や仏教民俗学から見れば絶好の課題である」(p10)として、善光寺まいりの絵解きならぬ謎解きを愉しむ本が生まれたわけです。

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著者プロフィール

五来重(ごらい・しげる)
1908‐93年。茨城県生まれ。東京帝国大学文学部印度哲学科を卒業後、京都帝国大学文学部史学科国史学専攻卒業。高野山大学教授を経て、大谷大学文学部教授、同名誉教授。専門、日本民俗学、宗教史。著書に、『五来重宗教民俗集成』(全8巻)『五来重著作集』(全12巻・別巻)の他、『仏教と民俗』『高野聖』『熊野詣』『山の宗教』『日本の庶民仏教』『四国遍路の寺 (上・下)』『円空と木喰』『日本人の地獄と極楽』など多数。

「2021年 『修験道入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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