死―宮崎学写真集

著者 : 宮崎学
  • 平凡社 (1994年11月1日発売)
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  • レビュー :15
  • Amazon.co.jp ・本 (82ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582529364

死―宮崎学写真集の感想・レビュー・書評

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  • 野生動物の「死」の写真集。
    2台の固定カメラから撮影され、
    死体が完全になくなるまで写真に収められている。

    秋の死:ニホンカモシカ(9/16〜11/28)
    冬の死:ニホンジカ(2/9〜8/12)
    春の死:タヌキ(5/11〜8/23)

    日本ではありがたいことに、死体になかなか接さない国。
    だからこそ死ぬということを現実に感じるためにも良い本。
    小説でも漫画でもさらっと「遺体発見」とか書かれるけど
    こういうものだ、とありありと見せつける。
    最初の数ページは引いてしまったけど
    読み進めるうちに引き込まれ、2回くらい読み返した。

    よくあるしたいの描写の
    「白蠟のような皮膚」とはどういうものか
    動物を通して知りました。

  • 死体が自然に還っていく経過の記録。

  • 第1週:死とは何か?
    1-1 死-問題の所在-

  •  生きていくことと死がつながっていることを動物が見せてくれる本。自然ってこういうことなんだなぁと思います。
    ※動物の死体なので、こういう系に特に弱い方はご注意ください。
    (一般担当/たまねぎ)

  • 森で出会った動物の屍体を定点観測で追っていった写真集。どうにも屍体に「経過が分かりやすいように」的な編集を感じないでもないけど…この本を人に紹介して真面目に意図を汲める人とだけ仲良くしていきたい。

  • 自然の中で死んだ動物がどうなるのかを追った写真集。何ともうまく廻っている。

  • 山の中・森の中で、動物が死んだ、その後。
    ご馳走のにおいを嗅ぎ付けて次々に動物が集まってくる。小さな動物も少しずつ肉を削り取るように糧にし、ついには骨まで運び去られていく様子を、固定されたカメラを通しあたかも自分が観察しているかのような感覚で追っていくことができます。
    死体が腐敗する、というけれど、この写真集の死体は「うえぇっ」という感覚にはならない。腐敗、という状態に行き着く前に、確かに躍動していた筋肉や骨の動き、視線の動きなどを想像してしまう。
    家族と一緒に見た。
    生きてるってことについて、饒舌に語られるよりも圧倒的な説得力があった。

  • 森の中で著者のカメラマンが出会った動物たちの死体。それらが時の経過とともに、どのようにして自然へと返っていくのかを詳細に記録した一冊。

    もちろん、人間の遺体が載っている訳ではないが、なぜか自分が死んだ後の事をリアルに考えた。それだけの力がこの写真集にはあります。

  • 森の動物が死んで土にかえっていく様子、という写真集。
    蛆がたかる写真でさえ美しく、見入ってしまいました。
    死を正面から見つめる怖い写真かもしれませんが、だからこそ幼い頃に道徳の勉強で読んでも良いかもしれない。そう思いました。

  • 生きているものが死んで土に返っていくまでを撮影した写真集です。おそらく撮っている最中は凄まじい腐臭がしたのでしょうが、それを耐えてカメラを回し続けたであろう作者の姿に感動です。

    僕がこの写真集をはじめて読んだのがちょうど高校生のころで、そのショッキングな内容ながら、目が離せずに最後まで読んでしまいました。結構残酷な内容なので、読む人を選ぶ写真集だと思いますが、個人的にはイチ押しです。なんらかの形でその「生」を終えたシカやヤギやタヌキが死臭を放ち、ウジを湧かし、動物に肉をかじられ、骨をしゃぶられして、最後は白骨になって土に還っていく。

    その様子が非常に淡々と撮影されていることに、僕は作者に忍耐と根性を感じました。これは書いていいことなのかどうか非常に迷うだけれども、富士の樹海で自ら命を絶った人の写真がインターネットで公開されていて、あえてリンクは張りませんし、そもそもまだ現在でもそのサイトが存在しているのかどうかは定かではありませんので。僕が一時期、まともな精神状態じゃないときによく「彼ら」の写真を見にいっていたことがあるんだけれども、

    土に還っていく過程は、生きとし生けるもの全てにとって平等なんだと、そう思わざるを得ませんでした。

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