多田富雄 からだの声をきく (STANDARD BOOKS)

著者 :
  • 平凡社
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本棚登録 : 49
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582531640

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  • 免疫は自己と他者を分かつシステムであるという視点と、事物や時空の関係性を再構成・統合する能の世界観の美。病により半身不随となってなお更に深い洞察へ至る凄み。

  • ごく最近までご存命だった方だけあって、文章はとても読みやすい。
    免疫学、全く知らない世界ながら、能の世界観と相まって静かに、すらりと入ってきた。
    理知的で、とても高尚な空気をまとっている。
    如何にも教養深い、文化人という感じだった。
    そして、闘病の部分。冷静で、前に向かう強い意志に圧倒される。
    思考することを奪われないということが、何よりも強いということを知った。

  • 「免疫学個人授業」を読んでから気になっていた教授。
    多田富雄さん。
    副題は「からだの声をきく」
    のように、何項目にもわたる、体の話は実に興味深く
    専門的知識がなくとも楽しく次から次へと。

    人の体はどうなってるんだろうか?
    病気はどう体に侵入し、どう体は対抗策をこうじるのか?
    我々の体の中は気がつかない戦いの繰り返しで、思う以上に忙しく休む暇もない。
    そんな宿主の我々ができること、注意することは?
    そばに置いてなんども読みたくなるような一冊。

  • 免疫学者多田富雄のエッセイ集。

  • 請求記号 914.6/Ta 16

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著者プロフィール

多田富雄(ただ・とみお、1934-2010) 
1934年、茨城県結城市生まれ。東京大学名誉教授。専攻・免疫学。元・国際免疫学会連合会長。1959年千葉大学医学部卒業。同大学医学部教授、東京大学医学部教授を歴任。71年、免疫応答を調整するサプレッサー(抑制)T細胞を発見、野口英世記念医学賞、エミール・フォン・ベーリング賞、朝日賞など多数受賞。84年文化功労者。
2001年5月2日、出張先の金沢で脳梗塞に倒れ、右半身麻痺と仮性球麻痺の後遺症で構音障害、嚥下障害となる。2010年4月21日死去。
著書に『免疫の意味論』(大佛次郎賞)『生命へのまなざし』『落葉隻語 ことばのかたみ』(以上、青土社)『生命の意味論』『脳の中の能舞台』『残夢整理』(以上、新潮社)『独酌余滴』(日本エッセイストクラブ賞)『懐かしい日々の想い』(以上、朝日新聞出版)『全詩集 歌占』『能の見える風景』『花供養』『詩集 寛容』『多田富雄 新作能全集』(以上、藤原書店)『寡黙なる巨人』(小林秀雄賞)『春楡の木陰で』(以上、集英社)など多数。


「2016年 『多田富雄のコスモロジー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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