新訳 ビーグル号航海記 上

  • 平凡社
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  • Amazon.co.jp ・本 (510ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582541380

感想・レビュー・書評

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  • 突然入院することとなり再度読もうと持ち込んだ。
    上下巻のうち上巻は、南米東海岸と内陸の旅、それにフエゴ島、フォークランド諸島、マゼラン海峡における地質や生物相、インディオなどの原住民の様子が語られている。フエゴ族など南米最南端の原住民の描写は特に印象に残る。
    当たり前だがダーウィンの博物学の知識の広さに驚くとともに、進化論につながる旅を一緒にさせてもらっていると思うとワクワクさせてくれる一冊だ。

  • とても読みにくい。というか、馴染みのない地名や生物名が次々に出てくるのでイメージが持ちにくい。ダーウィンが地質学や博物学にかなり造詣が深く、かつ、この航海で広く深い観察を続けていることがよくわかる。こうした知識の蓄積が進化論につながっていくんだと理解できた。

  • 進化論を発見した、チャールズ・ダーウィンがそのヒントを得たビーグル号に乗ってフィッツロイ船長らとともに行った調査の記録です。

    調査の記録、ということで、描写自体はかなり淡々と書かれます。しかしところどころに、ダーウィン自身の偉大なる自然、動植物の美しさ、そしてそこに住む人々への敬意、などを通じた感動も表現されています。
    ダーウィン自身の知識・分析は決して動物学にとどまらず、植物学・地質学などにも精通していることがよく理解できます。
    この本を読むと、ダーウィンが単に「すごい発見した人」でなく、類まれなる好奇心と観察力、分析力と知識を兼ね備えた人物、として捉えられると思います。

  • 書店で、荒俣宏による新訳である本書を見つけ、この有名な本をまだ読んだことがないこと、そして、本書の装丁が上品で趣味が良いことから、それなりの値段だったが、思い切って購入した。
    ようやく上巻を読み終わったが、主にブラジル以南の南米の大西洋岸の航海や上陸してのダーウィンの見聞や研究が記録されている。博学なダーウィンらしく、気候、地理、地質、動植物、ヨーロッパからの移民やその社会、現地土着民の生活ぶりなど幅広い分野について記載されていて、面白いといえば面白いが、現場を知らない者には少々退屈にも感じられた。それでも、図版が少ないにも関わらず、描写されている文物や風景がイメージできるという点で、ダーウィンの記載や訳者の翻訳が的確なのだろう。
    冗長な部分もあるが、読み進むにつれ、こちらにも知識が増え、ダーウィンの見たものがよりリアルに感じられるようになってきた。下巻も長いが、楽しみだ。

チャールズ・R.ダーウィンの作品

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