「51C」家族を容れるハコの戦後と現在

著者 : 鈴木成文 上野千鶴子 山本理顕 布野修司 五十嵐太郎 山本喜美恵

• 平凡社 (2004年10月1日発売)

作品紹介・あらすじ

「51C」はnLDKの元凶か?建築業界に波紋を起こした白熱の討論。

感想・レビュー・書評

[1371978番目の読書家さんの感想 · 2020年7月17日]

戦後、限られた物資の中で生み出された51Cという住居形態は、鉄の扉で閉められた家族を入れるパッケージとなり、結果として外と隔離される生活を尊重されるべきというプライバシーを強固に守る意識を固めてしまった。この意識はいうまでもなく今日の生活に脈々と受け継がれ、頑丈なブラックボックスとなっている。

[Ksculさんの感想 · 2017年1月21日]

【13年経過した今も、横たわる問題】
今まさに直面している問題ばかりで…思わず本の発行日をみて愕然。2004年。こんなに前からわかっていた事なのに。それだけ、暮らしの問題が後回しにされているのか、何か利権が絡んでいるのか…考えさせられました。

[bukubukubukuさんの感想 · 2011年8月9日]

東雲キャナルコートについても記述あり。
一級建築士試験にも出題される。
食寝分離。51Ｃ型。

[岩吾夏子さんの感想 · 2007年2月19日]

シンポという形でしたが、討論形式ですごく読みやすかったです。
また、シンポを開催された山本さんに非常に感心しました。
ジャーナリストって大切ですね。

[しおりさんの感想 · 2006年9月10日]

戦後の住宅の標準・基準だった「51C型」とその後継とされる「(家族-1=ｎの)nLDK」と家族のあり方について、社会学・建築学での議論。現在の現代家族の成立と崩壊は「nLDK」に起因すると言い、建築学からは社会(現代家族)の要望から｢nLDK｣が作られていったと言う。
今「nLDK」は必要か？毒舌トークが面白い。

[かもめ書店 氷川台支店さんの感想 · 2006年5月10日]

戦後日本で、○LDKという発想の機嫌伴ったらしい、公団５１Cに関する本