- Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
- / ISBN・EAN: 9784582544404
作品紹介・あらすじ
九〇年前のあの民家たちはいま、どうしているだろう-瀝青会は『日本の民家』に収められた四五件をさがして全国津々浦々、今日もアスファルトの上を行く。二〇〇〇日の旅が教えてくれたのは、うつろい、うつろわぬ、歴史の狭間にある民家・農山漁村・都市・人々の姿でした。
感想・レビュー・書評
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日本の民家を再訪することで、建て替えられても残る構造をあぶりだす。361ページの表4村落共同体における変容の契機の規模と応答主体の関係は素晴らしいまとめだ。また、間取りの残った建て替え例からの床うのある空間についての回遊性の確保と複数出入り口の原則もこれからの家のひとつのあり方を示すと思う。個別の事例も強烈に興味深い。とりわけ、上の家を残すために早くに下の集落に移住した話は印象的。
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90年前、今和次郎が調査・訪問した日本の民家を再訪し、その時の調査・研究をまとめた本。
多くの民家が現存していることに驚いた。今氏が描いたスケッチと同じ場所の現在の風景とがほぼ一致している画を見てさらに驚く。90年前の記憶と出会いながらの旅が綴られている著書は、まるで冒険書や旅行記を読んでいるような感覚になる。
スケッチや写真が豊富に載っているため、じっくり最初から順に読んでも、目次をみて途中から読んでも、パラパラと画を眺めていても、楽しめる一冊。 -
新着図書コーナー展示は、2週間です。
通常の配架場所は、3階開架 請求記号:383.91//R25