藤城清治  光と影の世界

著者 :
  • 平凡社
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本棚登録 : 105
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582620535

作品紹介・あらすじ

「光と影は人生そのもの」-幻想的影絵の第一人者による集大成がここにある。88歳を記念した感動の愛蔵版。

感想・レビュー・書評

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  • 影絵の紹介が始まる前に藤城さんの手の写真があった。長年カミソリを持ち続けたその手は、今ではかかとのように表皮が厚くなり、痛みを感じなくなったという。
    その文を読んだ時私は『ルリユールおじさん』を思い出した。
    藤城さんもまた魔法の手を持つことが出来た人なのだろう。

    私が一番気に入った絵は、「星空のともしび」。
    静まり返っている夜の氷原でローソクと星だけが優しく暖かく輝いている…星が一瞬光ったような気がしてドキッとした。とても神秘的で綺麗な作品だ。

    藤城さんは、人間だけではなく、地球を愛し、動物を愛し、自然を愛し、そして平和を願い作品を描いている。東日本大震災に対する思い、戦争に対する思いが作品からひしひしと感じられる。「フェニックス」と「悲しくも美しい平和への遺産」はぜひたくさんの人に見てもらいたい。

    藤城清治の作品を光と影の世界を実際にこの目で見たいと思わせる画集だった。

    松木安太郎さんの意外な事実を知って驚いた。

  • 影絵と一口で言っても、濃淡でこれほど表現できることにまず驚嘆した。そしておなじみのカラー影絵へ移ってからは、幻想的な彩色による癒しの力に心が洗われ、ただただため息が漏れた。特に影絵壁画は大きいだけに迫力も加わり、恍惚の境地に。
    目の保養をさせてもらい、至福の一時だった。

  • 光と影の芸術人 藤城清治世界展
    天保山まで見に行ってきました
    絵画展とは違う構成でとても良かったです
    絵本を楽しむように、舞台をみるように
    透過光の美しさを楽しみました

    モノクロの孫悟空50年代の作品 
    鏡と水でエンドレスに続く光の世界

    モノクロの孫悟空50年代 大阪パノラマ ライブ影絵 裏舞台 銀河鉄道の夜 舞台 24時間テレビ 京都 まつり ケロヨン

  • Voicyで素晴らしさを聞いて、ググって、即ポチ。
    これは凄まじい世界。繊細で大胆すぎる。
    実際に光を当ててる絵を見てみたいなぁ。
    美術館遠いんだよなぁ。

  • 烏兎の庭 第五部 6.20.15
    http://www5e.biglobe.ne.jp/~utouto/uto05/diary/d1506.html#0620

     藤城清治製作の『銀河鉄道の夜』を見たことがある。見たのは、1980年、小学6年生の5月の連休。初演が1956年とは知らなかった。
    藤城の作品に郷愁を感じるのは、家では毎月『暮らしの手帖』を買っていたせいもあるだろう。
    花森安治と親しかったこと、イラストから影絵へ進んだ背景に花森との交流があったこと、友人を若くして亡くした悲しみを1979年に書いている。

  • 大好きな藤城清治さんの作品集。

    これが本当に影絵なの⁉︎って思うほど、精巧で素晴らしい作品ばかり。
    見ているだけで幸せな気分にしてくれる。
    地元の老人ホームに壁画があることが判明‼︎
    今度行ってみよう♪

  • 光と影が織りなす幻想的な影絵の第一人者・藤城清治の米寿を記念した愛蔵版。初期の代表作から壮大なスケールに満ちた最近作まで、藤城ワールドをめぐる約200点を収録する。

  • こんな世界があってもいいなあと思ってしまいます。・・・

  • 仕事場の風景、いつでもさわれるところに猫がいる。
    それって素敵なことだ。笑

    孫悟空もいた♪
    そうだね、サルはトラには勝てるよね~。

    猫のスケッチもすき。

  • 藤城清治の作品集

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著者プロフィール

1924年東京に生まれる。慶應義塾大学経済学部卒業。12歳から油絵を始め、独立美術協会展、新制作派展に入選。名編集者の花森安治に認められ、雑誌「暮しの手帖」に影絵を連載。また影絵劇団・木馬座の上演、展覧会の開催など多彩な活動を続ける。1983年には本作『銀河鉄道の夜』(原作・宮沢賢治 講談社)で、BIB金のりんご賞を受賞。紫綬褒章、勲四等旭日小綬章など多数の受章、受賞歴がある。
著書に『セロ弾きのゴーシュ』『画本 風の又三郎』(ともに原作・宮沢賢治)、『ぶどう酒びんのふしぎな旅』(原作・アンデルセン 訳・町田仁)、『絵本マボロシの鳥』(原作、文・太田光)、『藤城清治の旅する影絵 日本』『ブーちゃん』『藤城清治 影絵の絵本 グリム』『藤城清治 影絵の絵本 アンデルセン』(以上すべて講談社)などがある。

「2022年 『新装版 銀河鉄道の夜』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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