男と女の台所

著者 :
  • 平凡社
4.06
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本棚登録 : 112
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582620627

感想・レビュー・書評

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  • 今年1番読んでよかった本。台所が最もその家庭の生活スタイルがリアルに表れる場所。台所という舞台を通して、色んな夫婦や家族の形が垣間見れた。
    ひとつの話が長くなく、隙間時間にサクっと読めますが、1話1話ちゃんと気持ちが動かされるポイントがあって、満足感がありました。

  • P92
    女は、あちこち頭をぶつけ、ころんだり、起き上がったり、歩いたり、戻ったりしながら、だんだんお母さんになり、ようやくコツをつかみ、一人前の母になれたと思ったころには子どもが巣立っている。
    P102
    人は、ひとつ屋根の下にいても、どうしようもなくひとりぼっちを感じるときがある。心が寄り添っていないと、一緒にいても孤独なのだ。

  • 19のお家の台所の物語。
    ノンフィクションのインタビュー本、という仕様。
    そこには仲睦まじく暮らす夫婦もあれば、別れを決めた2人もいたり、誰かと別れた後に新たなパートナーを得た人もいる。
    台所という場所はその家の聖域のようなもので、なかなか他人に見せることはないし、他人の家のそれをじっくり見ることも何となく憚られる。
    主に使う人にとって使い勝手が良いように段々と出来上がっていくその場所では、日々欠かせない“食べる”ことに根差した活動がなされていて、家族と食べる食事にはたくさんの思い出が宿る。

    同性同士のカップルや、ホームレスの夫婦の台所(立派な台所でびっくり!)、従業員たちが集まる合宿所のような家を持つ男性経営者など、少し変化球の台所も紹介されていて興味深く読めた。
    人と人の関係、暮らす家、台所、ともに食べる料理。出逢いと別れ、そして再びの出逢い。そこにはたくさんのドラマがあって、悲しみや喜びや苦労を内包した時間が流れている。

    こういう本、好きだな、とシンプルに思った。ドキュメント72時間を観ているような感覚で読めて。
    私も昔よりは今の方がたくさん料理をするから、台所に対して日々「こうだったらいいな」という理想を思ったりするし、料理に対しても自分の得意が分かってきたように思う。
    そしてずっと食べてきた母の料理に対する思い出もあったりする。
    ほんの少しのことでも、その家の“奥の院”のドラマになるのだな、と思った。

  • 柴咲コウのインスタを見て、面白そう、と電子書籍で購入。
    こういう、たくさんの人々の生の生活を切り取って見られるのいい。
    いいところも悪いところも。
    だってインスタや雑誌とかだといいところしか取り上げないでしょう?

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著者プロフィール

長野県生まれ。作家、エッセイスト。女性誌、書籍を中心に、人々のライフスタイルや人物ルポを執筆する。著書『東京の台所』『男と女の台所』『あの人の宝物 人生の起点となった大切なもの。16の物語 』『届かなかった手紙 原爆開発「マンハッタン計画」科学者たちの叫び』など。

「2018年 『昭和式もめない会話帖』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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