パリのパサージュ―過ぎ去った夢の痕跡 (コロナ・ブックス 137)

著者 :
  • 平凡社
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本棚登録 : 108
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (155ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582634358

作品紹介・あらすじ

十九世紀のままのパサージュから、再生なった人気スポットまで。全十九カ所を巡る魅惑の時間旅行。

感想・レビュー・書評

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  • 後半の写真が白黒になったのが残念。

  • パリに行ったときに一番印象に残ったのがパサージュ。時代の雰囲気を感じさせる建物に魅了されました。
    時代背景や作られた意味が詳しく説明されています。
    もう一度パリに行ってパサージュを歩きたくさせる本。

  • takaradukaの「パッサージュ」が見たくなった。

    • neikoya0923さん
      この秋にパリへ行くので、ぜひパッサージュへは寄ってきたい。
      この秋にパリへ行くので、ぜひパッサージュへは寄ってきたい。
      2011/09/14
  • 【閲覧係より】
    ■パリの風景・古本屋さん
    古本屋はタイムマシン!?
    その発祥は17世紀ともいわれているパリの古本屋。
    そこに並ぶ古書さながら、一歩足を踏み入れるとタイムスリップしたような錯覚に陥るかも・・・。

    アーケードとはちょっと違う。建物の中にいるような、それでいて屋外空間の一部・・・19世紀の姿を残すパサージュの不思議な魅力を多数の写真で紹介
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    所在番号:235.3||カシ
    資料番号:10192292
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  • パリのパサージュは銀座の路地に似ている。ある通りから通りへのショートカットは、どちらの通りにも属さない不思議な空間。ワープするって、こんな感じなんだろう。
    パサージュ論はいろいろ見たけど、基本アタマより足がモノを言う。鹿島茂は実によく歩いていた人だけにガイドを書いても信頼できる。どっかの大学の先生で、古書マニア。とにかく本を求めて幾度と無くパリの町を右往左往した人だ。
    本来コレクターの武器は足だ。歩いて歩いて、予期しなかったものに出会う。そこに醍醐味がある。アマゾンやヤフオクで買うのとは違う。
    旅というのは、歩くことで成立する。テレビやネットの映像で行った気になってもらっちゃ困る。歩いた人が書いた本。そういえば銀座の路地を歩いて本を書く岡本哲志さんと、肌合いが似ている。

  • いつか行ってみたい、日本のアーケード商店街のようで、まったくそうでない、不思議な空間。

  • 以前テレビ番組で特集していたのを見て、すごく心惹かれたパリのパサージュ。
    もともと、こういう「パサージュ的なもの」が好きなんだよなあ。
    「地霊(ゲニウス・ロキ)」というよりもむしろ浮遊霊となって、透明人間のように都市の街路をさまよい歩きたい、という欲求。
    「過去未来の従属節のほうへ入り込んで(p154)」戻れなくなることへの怖れよりも好奇心が勝る、という。

    この本は写真が豊富で、なおかつ各パサージュの歴史についてもわかりやすく書かれていて良かったです。

  • 「未来が過去であり、過去が未来である」(筆者)場所。
    そこは、「時間の秩序があらかじめ撹乱されている」。
    さらには、「空間もまた秩序を喪失している」。
    ぜひ一度は訪れてみたい場所。

  • 平凡社で出版されていた雑誌「太陽」のパリ物語がなかったので代わりに。
    しかしパリ物語の時に収録されていたカピア氏のインタビューが入っていなかった事は大変残念。

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著者プロフィール

1949(昭和24)年、横浜に生まれる。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。2008年より明治大学国際日本学部教授。20年、退任。専門は、19世紀フランスの社会生活と文学。1991年『馬車が買いたい!』でサントリー学芸賞、96年『子供より古書が大事と思いたい』で講談社エッセイ賞、99年『愛書狂』でゲスナー賞、2000年『職業別パリ風俗』で読売文学賞、04年『成功する読書日記』で毎日書評賞を受賞。膨大な古書コレクションを有し、東京都港区に書斎スタジオ「NOEMA images STUDIO」を開設。書評アーカイブWEBサイト「All REVIEWS」を主宰。22年、神保町に共同書店「PASSAGE」を開店した。

「2022年 『神田神保町書肆街考』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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