- Amazon.co.jp ・本 (127ページ)
- / ISBN・EAN: 9784582634693
作品紹介・あらすじ
2011年3月、大震災で被害を受けた神社の貴重な伝承文化を記録。故郷に生きる人びとが継いだもの。
感想・レビュー・書評
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ただただ、美しい。
白い紙を切って折り目をつける、それだけの工程なのに、各々神社に代々伝わるその切り方、折り方でかくも表情が違うものなのか、と感動すら覚えました。
これほど細かく繊細で美しい切り紙も、年明けの小正月にはどんど焼きで燃されてしまう。
年とともに切り紙やオカザリを切れる宮司が少なくなっている昨今、これだけの作数を写真で見ることができたのは幸運だったのかもしれません。
東北という土地柄からか、栃の実の詰まった飢饉俵(という存在をこの本で初めて知りました)の乗った茅葺きの薄暗い天井から垂れ下がる、目にも鮮やかな白く繊細なオカザリ達は、ただシンプルに美しく、それゆえに神への尊敬と畏怖の念を感じます。
個人的に好みなのはやはり繊細な作りのまめから稲荷神社や、荒澤神社でしょうか。
シンプルな豊穣を願った作物や魚たちの切り絵もデザインが秀でています。
ちょっとコワイのが御賀八幡宮の人形(ヒトガタ)の御幣かな(笑)
これがちょっと薄暗い天井から下がっていたらギョッとするかもしれません(笑)
なかなか見る機会のないオカザリと切り紙がかなりの作数見ることが出来るのと、写真がどれも美しいのが良かったです。
東北の文化にも触れていて、読んでいると東北の神社巡りをしたくなる一冊です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
クリスマスオーナメントには全く興味がないのに、既に日本の行事に組み込まれていて、職場では惰性でいろいろ飾る羽目になった。やれやれ。仕事だから仕方ない。
さて、今年は社寺参拝も密を避ける方向にあるので、家で歳神様を迎える方向で考えた。たまたま年末に足を踏み入れた図書館で見つけた一冊が秀逸だったので借りて帰った。
自身でもできそうなものをいくつか大晦日作って、今飾ってある。とんどあたりまで飾っておこうかなと考えている。 -
この技、日本人の器用さからかしら。
神社や寺ごとに飾りがあるとは。
繊細で美しい伝承ね。 -
貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784582634693