- 本 ・本 (112ページ)
- / ISBN・EAN: 9784582634730
感想・レビュー・書評
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子どもでも読める平易な文章でつづられる、感性豊かな詩と、絵画作品の数々。まどさんがまどさんとなった人生の経歴も興味深い。至高の一冊。
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110ページほどなのに詩や抽象画、創作ノート、まどさんの足跡、何人かのコメント文などが載せられていてボリューミー。
まどさんの詩は優しくてユーモアがありますね。
気に入った詩は「おんがく」「カニ」「ナマコ」「とおいけしき」「するめ」「ノミ」など。「ことば」は笑った。
日記ノートの始めに書かれた挨拶文の写真が載せられていていたけど、こういうモノへの向き合い方が温かい詩を生み出すんだろうなあと思った。 -
“「(詩は)読む人が読みたいように読んでくださったらいい」とまど・みちお本人が言うように、自由に詩と出会ってほしい。ぱらぱらっとめくって気に入った詩を見つけたら、「なんかこれ好きだな」と、アンテナにピピッときた詩があったら、それこそが、ときどきのこころに寄り添い、そっと支えてくれる詩に違いない。”
と、選詩された市河さんは書いています。
本やテレビや舞台や映画、
言葉でも音楽でもアートでも自然でも
「なんかこれ好きだなぁ」と感じるものは、
そのときどきの自分のこころに寄り添い、そっと支えたり、
元気にしたり、癒したり、ときには自分を導いてくれたりするかもしれません。
もし、ほんの少しでもゆったりと過ごせそうな日には
「なんかこれ好きだなぁ」
そんな風に感じる色の絵の具を2・3色、
自分のために買ってみませんか。
紙は画用紙でもダンボールでも木の板でもキャンバスでも、何でもよいです。
(キャンバスは100円ショップにもあります)
絵の具の色を、指でポンポンポンとおいてみたり、
ちぎったダンボールの切れはしに絵の具を出して
色をのせてみたりしても、おもしろいかもしれません。
自分の好きな色で、なんとなくでも、
今の自分が好きだなぁと感じるような表現を、楽しんでみましょう。
きっと、この時間も、そのアートも、
今の自分のこころに寄り添い、
そっと支えてくれるものになると思っています。
さて、この詩集のなかで
今の私のアンテナにピピッときた詩は『カニ』です。
ぜひ読んでみてください。 -
2018年3月26日紹介されました!
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れんしゅう
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まどさん直筆の挿絵と詩。
本当に、優しくなれるし、クスクス笑ってしまいます。 -
お名前を知っているだけで、その作品についてはあまり知りませんでした。図書ボランティアで行っている小学校で、偶然見かけた「きゅうりのきゅうこさん」(正しい題名かどうかはわかりません)
その楽しいリズムと、ユーモアのセンスに「おっ!!」と思ったものでした。
先日図書館でこの本を見つけて早速借りました。
題名にあるように「さびしかったら」「生きるのがつらくなったら」とか「世の中に不条理を感じたら」などという風に分けられていますが、どこを読んでも、くすっと笑えたり、じんわり心にしみたり、忙しい日常で無くしたものを、ちょっと気づかせてくれたりします。あっやっぱり処方箋だ。
「おかあさん」
おかあさんは僕を一ばんすき!
ぼくはおかあさんを一ばんすき!
かぜふけ びょうびょう
あめふれ じゃんじゃか
なんて簡潔で、なんて率直な詩でしょう。音の表現が最高です。
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まどみちおの作品





