般若心経 (コロナ・ブックス)

  • 平凡社
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  • Amazon.co.jp ・本 (111ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582634877

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  • 著者は駒澤大学教授 角田泰隆さん他。「般若心経の真意を理解できたとき、自由自在な生き方ができるようになる。このことがまさに『般若心経』のチカラ、大きな功徳なのである」という。

    【メモ】本文より引用。
    1.般若心経は「空」の教えが説かれている。空とは、からっぽのことではない。この世のもの全ては、固定した実体がない・一定不変でない・移り変わりゆく、ということを意味している。

    2.仏教の本質は、自分自身の利益を求めることではなく、周囲の者の救済にある。
    般若心経は智慧のお経であるが、その根底には深い慈悲があることを忘れてはならない。

    3.観自在菩薩(観音さま)は私たちと遠く離れた、近寄りがたい存在と考えてはいけない。このわたしが「観自在菩薩」にならなければならない。それが仏教の本質である。
    観自在菩薩とは自在に観る菩薩、つまり諸法(あらゆるものごと)をありのままに見ることのできる修行者をいう。
    わたしたちのほとんどは観(不)自在菩薩であって、諸法を色眼鏡で見ている。自分のモノサシ(価値判断)ではかっている。固定観念で見ている。ありのままで見れば、諸法は「空」であるのに、それがわからないのがわたしたちである。
    すべての固定観念、とらわれをいちど「無」にリセットしてみよう。そして、ありのままの世界を見てみよう。それが『般若心経』の教えである。

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著者プロフィール

1957年、長野県伊那市生まれ。大本山永平寺にて修行。駒澤大学大学院博士課程満期退学。曹洞宗宗学研究所主任、駒澤短期大学教授を経て、駒澤大学教授。博士(文学)。伊那市常圓寺住職。著書に『道元入門』『坐禅ひとすじ』『禅のすすめ 道元のことば』(すべて角川ソフィア文庫)などがある。

「2023年 『道元と生きる 正法眼蔵随聞記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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