道徳的責任廃絶論 責めても何もよくならない

  • 平凡社 (2025年2月17日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (544ページ) / ISBN・EAN: 9784582703726

作品紹介・あらすじ

科学的世界像を真剣に受け止める「自然主義」の立場から「道徳的責任」の不可能性とその廃絶を訴える。同時に「自由意志」の両立論を支持するユニークな立場を打ち出した必読の書、遂に刊行!

■目次
まえがき 
第一章  道徳的責任 
第二章  道徳的責任反対論の根本論証 
第三章  自由意志を道徳的責任から救出する
第四章  階層的自由意志と自然的本人性 
第五章  すき間〔ギャップ〕の中に道徳的責任を求める 
第六章  責任を引き受ける 
第七章  自ら作り上げた自己に対する責任 
第八章  道徳的責任の利益は幻想である 
第九章  性格の瑕疵〔かし〕と非難の瑕疵 
第一〇章 道徳的責任の否定からは何が帰結しないか
     ──道徳的責任なしで道徳的に生きる 
第一一章 道徳的責任のシステム 
第一二章 論点先取による道徳的責任擁護論 
第一三章 道徳的責任は敬意を促進するか? 
第一四章 究極の責任なき創造的作者性〔オーサーシップ〕 
第一五章 道徳的責任なき世界 
第一六章 道徳的責任の根絶は可能か? 
訳者あとがき(木島泰三)
文献 
索引

■著者 ブルース・N・ウォーラー(Bruce N. Waller)
1946年生まれ。現代アメリカの哲学者。2023年に逝去。1990年から2019年までオハイオ州立ヤングスタウン大学教授。著書に、哲学・倫理学の入門書等多数あり、本書『道徳的責任廃絶論』Against Moral Responsibility のテーマ(自由意志と道徳的責任)を準備するものとして、道徳的責任なしの自由意志を論じたFree Will without Moral Responsibility (Temple Universi? Press,1990)、自然主義的自由意志論としてのThe Natural Selection of Autonomy (SUNY Press, 1998)、本書のテーマをさらに掘り下げたものとして、道徳的責任のシステムを取り上げたThe Stubborn System of Moral Responsibility (MITPress, 2014)、自由意志概念の自然的自由意志への「修復」を訴えるRestorative Free Will: Back to the Biological Base (Lexington Books, 2015)、刑罰制度の不正義を論じたThe Injustice of Punishment (Routledge, 2018) これらのテーマのより深い視座からの考察と言えるFree Will, Moral Responsibility, and the Desire to Be a God (Rowman &Littlefield, 2020) がある。本書が初の邦訳である。

みんなの感想まとめ

道徳的責任の不可能性を探る本作は、自由意志と道徳的責任の関係を新たな視点から捉え直します。著者は、無意識のプロセスや進化の役割を考慮し、個人の行動がどのように形成されるのかを深く掘り下げています。特に...

感想・レビュー・書評

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  • 【配架場所、貸出状況はこちらから確認できます】
    https://libipu.iwate-pu.ac.jp/opac/volume/585925

  • 女子栄養大学図書館OPAC▼https://opac.eiyo.ac.jp/detail?bbid=2000074544

  • 自分がいかに信用に足る人間かを示さずにこのような言明を行うのは愚かしいことだと自覚していますが、興味をもたれているかたはぜひ読んでください、とレビューせずにはいられません

  •  2025年2月17日発売。私も少なくともここ10年ほどは〈道徳的に責めるマン〉になってしまっているので、この本を読んでよく自分を見つめ直してみたいなあと。

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著者プロフィール

1969年生まれ。法政大学大学院人文科学研究科哲学専攻博士後期課程満期退学。現在、法政大学非常勤講師。博士(文学)。専門はスピノザおよびホッブズを中心にした西洋近世哲学。ダニエル・デネットの思想を中心にした現代の自然主義的人間観や進化論の受容史についても研究。論文に「スピノザにおける想像――想像的対象に対するアクチュアリストの位置づけ」(『フランス哲学・思想研究』第24号、2019年)など。著書に『自由意志の向こう側――決定論をめぐる哲学史』(講談社選書メチエ、2020年)、『原子論の可能性――近現代哲学における古代的思惟の反響』(共著、田上孝一・本郷朝香編、法政大学出版局、2018年)など。翻訳書にキース・E・スタノヴィッチ『現代世界における意思決定と合理性』(太田出版、2017年)、ダニエル・C・デネット『心の進化を解明する――バクテリアからバッハへ』(青土社、2018年)など。

「2021年 『スピノザの自然主義プログラム』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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