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- Amazon.co.jp ・本 (348ページ)
- / ISBN・EAN: 9784582740035
感想・レビュー・書評
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ベトナムの戦後すぐからドイモイが始まるまでの戦跡について取材したものである。戦争については詳しく書いてあるものの、文化を調べたものではないので、残念ながら一時期の記録でしかなくなってしまったのは残念である。
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同じベトナムを描いた人物でも、描き方は人それぞれ。
石川文洋さんはベトナム戦争を撮り続けた写真家。
本書は戦後のベトナムを縦断したルポ。
開高健を読んだあとにこの本を読むと、
文体が平易で、複雑なベトナム戦争についても理解しやすい。
難解な表現やねちっこい描写も、想像力を喚起させるには必要だと
思うし、文章に説得力があれば私は好きだ(Ex開高さんの文章)。
でも、それは読み手に分かりやすく伝える、ということではないと思う。
誰にでも分かる言葉で事実を分かりやすく伝える文章が、ルポやノンフィクションには不可欠だと思う。
でも、やっぱりそれだけじゃ味気ない、とも思う。表現力を駆使した文章にはやっぱり惹かれる。
伝えるとは何だろう、と思ったりする。
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