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- Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
- / ISBN・EAN: 9784582760385
感想・レビュー・書評
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平凡社 ライブラリー
上田三四二 「 うつしみ 」
著者が 病から得た経験から身体とは何なのかを導き出し、その身体論を死生観に展開した本。「いさぎよく死ぬより、だらしなくとも生きたい」という著者の死生観に共感した
身体は 自然から生まれ、精神と一体であり、無常の流れとともに消滅する実在であるとし、そのなかで「明日はなきものとして生きる」ことを導き出している
病を「死の予行」とし、病から再起する過程で、身体に自然の営みを認識し「内なる自然」という観念を作りだしたときの描写は、人間創造の瞬間を思わせる
「生物とは、生きて在るだけでなく、生きたいと願うもの〜生物はすべて 自然死を理想としている」
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