中世の再発見―対談 (平凡社ライブラリー (66))

  • 平凡社
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レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (346ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582760668

感想・レビュー・書評

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  • メモ:
    日本の宴会の無礼講という考え方は、西洋では公的には失われている→キリスト教による社会統制が働いている
    また、忘年会というのは一年間で元に戻るという日本人の時間意識を表している行事で、西洋ではそういうものはない→キリスト教は終末論

    これらは、西洋で11世紀にキリスト教による意識の大転換が起こったことと無縁ではなく、これまで歴史学のものさしにされがちだった西洋の風習は、実は世界的に見れば特殊なあり方なのかもしれない

    メモ2(p221)
    "ヨーロッパがなぜ11世紀以降大きな変化を示したかというと、互酬の関係のなかで、お返しは天国でする、つまり死骸の救済というかたちでそれをいったん普遍化したうえで返すという回路をつくったところに非常に大きな変化が生まれた原因があると思う〜中略〜これは、従来の慣行のうえでは、ある意味たいへん困ったことです。しかし、そこで絶対的なものが出され、それを社会が承認していくのがキリスト教の受容だった"
    →日本では何かをもらったら何かを返す、互恵の考え方が今でも普通なのであって、それは、日本と西洋における寄付文化の有無などにも表れているように感じた

  • 網野善彦、阿部謹也という日本史、西洋史の中世史を代表する研究家による対談集。

    二人とも対談を生き生きと行っているのが伝わる。
    「石を投げる」ことにここまで意味を見いだして、議論できるとは。

    中世史を研究するならば、ぜひ読んでおきたい。

  • 8月28日読了。著名な日本史家と西洋史家の対談集。互いに相手の業績を尊重していることが伺え、中身も濃密で面白い。対談が行われたのは今から20年以上前のことだというけれど、十分刺激的だなあ。しかし、これほどの専門家が自分の専門分野についても「不勉強で、まだよくわかりません」というくらいなのだから、素人が知識を身につけるのって大変だよなあ・・・。本を100冊読んだって、図書館の書棚1個分にもならないんだもんなあ・・・。

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