象を撃つ―オーウェル評論集〈1〉 (平凡社ライブラリー)

制作 : 川端 康雄  川端 康雄  George Orwell  井上 摩耶子  小野寺 健  小野 協一  河合 秀和 
  • 平凡社
4.31
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本棚登録 : 47
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582760965

作品紹介・あらすじ

玻瑠のように澄んだ言葉で大英帝国への憎しみを語ったオーウェル、「右であれ左であれ、わが祖国」と、英国への愛を語ったオーウェル、どちらもおなじディーセントなオーウェル。その自伝的エッセイを収録。

感想・レビュー・書評

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  • 2018/07/15

  • よく行くブックカフェの店主さんとオーウェルの『パリ・ロンドン放浪記』の話になり、「絞首刑の話があって……」と言ってたんだけど、それ記憶違いでまんま『絞首刑』って話がありますよってことを確認するために借りた。いや、前から読みたかったんだけど、きっかけに。
    店主さんが読んだのはたぶん、岩波文庫版の『オーウェル評論集』の方じゃないのかなあと。岩波版はダイジェストって感じで、最初に読むなら手軽ではありますね。

    ただ、この中で一番好き、一番面白かったのは一番長い『あの楽しかりし日々』なので、これはこの平凡社のにしか入ってない。というか、一番入手しやすいのがこれ。オーウェル好きは必読だと思う。
    オーウェルの子ども時代の話、小学校(というよりパブリックスクールの予備校)時代の話だけど、これと『パリ・ロンドン放浪記』を読むと、オーウェルの考えがつながってるので、「あぁ、だからこうなったのか!」と納得できる。

    他、面白かったのは『スペイン戦争回顧』と『動物農場ウクライナ版への序文』『なぜ私は書くか』(鶴見俊輔訳)でした。最初の二つは別訳で既に読んでたけど、改めて読んでも面白い。

    小野協一訳の『スペイン戦争回顧』は読みにくかったなあ……ちくまの橋口訳の『カタロニア讃歌』にも入ってるけど、どうだったか。オーウェル本人のせいか?橋口訳の『カタロニア讃歌』本編は読みにくかったです。

    『1984年』ってめちゃくちゃ有名だし売れたけど、色んな人から「失敗作」だと言われてる(ちくま文庫版『動物農場』P.141等)。
    面白いのは、オーウェル本人が『1984年』を失敗作になるだろうと予言しているところです。

  • ものごとを丁寧に批判していく様が特徴。象を撃つ描写がとても印象的。

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著者プロフィール

1903-50 インド・ベンガル生まれ。インド高等文官である父は、アヘンの栽培と販売に従事していた。1歳のときにイギリスに帰国。18歳で今度はビルマに渡る。37年、スペイン内戦に義勇兵として参加。その体験を基に『カタロニア讃歌』を記す。45年『動物農場』を発表。その後、全体主義的ディストピアの世界を描いた『1984年』の執筆に取り掛かる。50年、ロンドンにて死去。

「2018年 『アニマル・ファーム』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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