- Amazon.co.jp ・本 (573ページ)
- / ISBN・EAN: 9784582760996
作品紹介・あらすじ
離島、マタギ・木地屋などの住みなす山間の地、「新天地」北海道など、かつて粗かった交通・通信の網の目をこぼれ落ちた地域が、列島中に散在していた。そこには、過酷な自然を相手に黙々と闘う人々の暮らしがあった。
感想・レビュー・書評
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島に生きる人々、というのが一番印象深い。壱岐対馬の部分だけでも読む価値がある。山の騒動では、一揆が資料をもとにして説明している。50ページもあるが、本書の趣旨からは外れているような感じがした。
文字は大きいのだが、活字が古く、紙が黄色いので、読むのに意外と時間がかかる。 -
「忘れられた土地」という副題のとおり、離島、山間部、北海道開拓地の人々の明治から終戦直後の苦労を聞き取ってまとめた話。書かれたのは昭和35年。
北海道のクマ、蚊、霜、冷害の話は壮絶。 -
忘れられた土地。
島に生きる人々と、山にうずもれた世界と、北辺の土地。
島にしても、山にしても、北辺の土地にしても、よくもまあそのような場所で生きてきたのだと驚くような描写が続きます。
山に関しては、私の先祖の話も出てきて、興味深く拝読。
知ってはいたけれど、やはり先祖は里に暮らす人々からすれば得体の知れぬ、疎ましい存在だったようです。
昭和も終わり、平成も27年。
本書に書かれていることは、外国のことであるかのように、描写されていることを頭に描くことが難しい。