- Amazon.co.jp ・本 (491ページ)
- / ISBN・EAN: 9784582762006
感想・レビュー・書評
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哲学・思想史でヘーゲルの名を不朽のものとしている名著。本訳では、序論、緒論、「意識」、「自己意識」、「理性」を上巻に収める。序論では、ヘーゲルの学の理念が語られる。それ以降は、精神の現象学すなわち「意識の経験の学」が展開されるが、それはあらかじめ不動の観点に立って意識を観察するというものではない。むしろ、意識の形成を「感覚的確信」から、あたかも意識を遍歴していくように、各々の観念を展開しては廃棄していく。そうした運動こそが「概念」であるというヘーゲルのテーゼは、概念についての概念の変革を企てたものだと理解できるだろう。意識がいかなる経験を経て、究極的にいかなる境位にたどり着くのか、それが「精神」「宗教」「絶対知」で明かされるだろう。
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仏教の唯識論が西洋において展開されたように感じるのは私だけだろうか。
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『ぼくらの頭脳の鍛え方』
書斎の本棚から百冊(佐藤優選)3
宗教・哲学についての知識で、人間の本質を探究する
…弁証法…努力して真理をつかんだと思っても、その限界が直ちに明らかになる。…ヘーゲル哲学の魅力が本書に凝縮されている。 -
ヘーゲルかっけー
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未読
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ただでさえ難しい内容の上、専用の辞書がいる直訳調の翻訳。「即且対自的」「自独存在」「対自存在」って言われて何のことだかわかります?長谷川宏「新しいヘーゲル」「『精神現象学』入門」、西研「ヘーゲル 大人のなりかた」を脇に置いてなんとか上巻は読み通す。★五つは読み通した自分へのご褒美。