- Amazon.co.jp ・本 (420ページ)
- / ISBN・EAN: 9784582765045
作品紹介・あらすじ
芸術を否定したプラトンの「イデア」概念が、中世・ルネサンス・マニエリスム・古典主義と、様々に姿を変えながら、ヨーロッパの芸術理念の中心を占めるに至る芸術思想のドラマを描く。
感想・レビュー・書評
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ルネサンスにおいてイデアが経験的なものに根ざしたものになってた、というのはとても面白い
そんで、マニエリスムやカラヴァッジョの自然主義を否定するなかから古典主義が出てくる理由というのも、初めて腑に落ちた詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
イデアと模倣。内的表象と外的な自然的対象。新プラトン主義、神の恩寵としての美。
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うーん。プラトンだからと思うけどちょっと古典的で美の感覚があまり共有できない。もっと現代的な視点で美を論じているのを読みたい。
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イデア論が西洋絵画に与えた影響が描いてあるらしい
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プラトンから古典主義時代にいたるまでの、芸術(を巡る言説)における「イデア」概念の内容と変遷史。
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パノフスキーは、意外なくらい「読める」。もちろん簡単じゃないけど、なにしろその記述が明解で論理的なので、コワモテな階段であっても、丁寧に歩を進めれば、いつのまにか意外なくらい高いところにつれて行ってくれる。美とは何か。その観念はどのようにギリシャからヨーロッパへ受け継がれ、変容していったのか。プラトンの思想がどうキリスト教世界の中で消化されたのか。本の半分は膨大な註なのだけど、煩雑でもいちいちその註をめくって読んだ方がいいと思う。とにかく、この本を刺激的に読むには、その記述に沿うように「丁寧に」読むのが一番だ。まさに大お勉強大会。しかし、つくづく思うのは、重要な文献て驚くくらい日本語に翻訳されてないのね。引用元を読もうと思っても、かなりの部分がガイコクゴのまま。まさかラテン語読める必要はないんだろうけど、英語が読めないというのは致命的なんだなぁ。イコノロジー研究上下巻も読んでみますか。長ー。