昭和史戦後篇 (平凡社ライブラリー)

著者 :
  • 平凡社
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レビュー : 112
  • Amazon.co.jp ・本 (614ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582766721

感想・レビュー・書評

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  • 昭和という時代を学ぶ上で基本となる本。
    この本にある日本人の陥りやすい欠点は他人事でなく、現代に生きる自分たちも同じように持ち合わせているのだと心して読むべし。

  • 昭和史の後編。
    こちらも全く知識がなくても読める、読みやすい本だった。

  • 戦前に続き、1945年から1989年までの戦後の昭和史を著者が紹介しているものです。一番感動的なシーンとして戦前における反軍演説で有名な斉藤隆夫議員(進歩党)の質問に対して、45年11月28日の帝国議会における最後の陸軍大臣・下村定大将の反省の言葉。「私は陸軍の最後にあたり、全国民諸君に衷心からお詫びの言葉を申し上げます。陸軍は解体いたします。過去の罪責に対して今後事実を持ってお詫び申し上げること、事実を持って罪を贖うことはできませぬ・・・」それまで野次が飛んでいた議場が静まり返り、拍手がやまなかったというところです。また憲法の全面改正になった裏話が「Constitution」を通訳が構成でなく、憲法と訳したことからではないか、とする説があるとか、興味深い話です。巣鴨プリズンの中で鮎川義介が笑劇を行い、チャーチルがやり手婆ぁ、ルーズベルトが金持ちの若旦那、ヒトラーが大山師、スターリンが因業高利貸し、東条英機が一徹居士、松岡洋右が奇術師だったとのこと、特徴を捉えていて笑えました。

  • おおう、自分の生まれ年も含まれてる!
    「昭和」史なんだから当然なんだけども、歴史かあ…。

    数字に疎く、時間感覚に劣るのを自覚してるので、なるべく年号に注意して読んでみたけど、敗戦から復興へのスピードは、本当目を瞠るものがあるよねえ。凄い。
    近現代史は学校でほとんどやってないせいか、覚えが悪いので、繰り返し読んでもうちょっとちゃんと頭にいれたい。

  • 昭和史を題材にした本を分けあって数冊読みましたが、どれも政治や文豪とかが主な題材で、不勉強ものの私には本当に難しかったのですが、これは本当に読みやすいです。政治史が主ですが、半藤さんの実体験を含めて、当時の生活状況なども書かれていて当時の事がなんとなーくですが分ってきたように思います。機械があったら1926-1945の方も読みたいです

  • 高校時代の思い出の本。
    すごくわかりやすい。

  • 2013.4.29 一周目
    ヨパ先生の高2の授業のネタ本だというのを頭の片隅に記憶しておいたところ、近くのブックオフで見つけて購入、読破。
    とても読み易い。"大きな物語の消失"(これさえも大きな物語なのかもしれないが)にある現代日本を考える一助になれば、と思って読んでみた。またいつか読もう。

  • 全体を通して、敗戦後の日本に出来上がった「対米関係に奔走する政治家」と「復興にむけて努力する国民」という構図が浮き彫りになっていた。

    政治家は様々な思惑を秘めつつ、対米的には良い顔をする。

    国民は「経済の再生」という課題に必死に取り組む。

    周辺各国で起こる戦争(朝鮮、ベトナム、キューバ…)についても「我関せず」の態度で、経済復興をすすめ、世界第2位の経済大国にまでなりあがる。

    敗戦国でありながら、他国の戦争需要にのっかって、どんどん成長した訳である。

    読み進めて感じたのは、GHQによる統治、そして過去の成功体験が、日本人から主体性を奪ってしまったのではないか?という事だ。

    とにかくアメリカに追いつけ追い越せでガムシャラに経済復興を目指していた先人達の努力が、今の豊かな日本を作り上げてくれたのだが、それに伴う弊害とも言える現在の日本人が抱える問題も多く指摘があった。

    特に日本人の外交下手は、当時から見られるそうだ。

    ここでも「起きて欲しくない事は起きないだろう」という精神がよく出ている。

    著者はこれからの日本人として必要な5つの要因を、次のように上げている。

    1.無私になれるか?真面目に戻れるか?



    2.組織や慣習、小さな箱から出る勇気を持つこと。



    3.大局的、地球規模で物事を捉える展望能力。



    4.他人に頼らず世界に通用する知識・情報を得る。



    5.「君は功をなせ。我は大事をなす。」という悠然たる風格。







    この5つを自分に当てはめて見ると、どの要因も鋭く突き刺さる内容だ。

    1.真面目に無私にフィットネスに取り組めるか?

    2.小さな会社、業界から出る勇気があるか?

    3.大局的、地球規模で世界を見れるか?

    4.他人に頼らず世界に通用する個人になれるか?

    5.大事と言えるビジョンを持ち、風格を持つ事ができるか?

    自分の会社、業界において、これらの要因を満たすような人間がどれだけいるか?

    自分がこれらの要因を満たせるようになったら、どれだけ充実感を感じられるだろうか?

    会社や業界への貢献という枠を超え、いち日本人、地球に暮らす人間として、自分の立ち位置を見直せる読書となった。

    自己啓発書籍を読む以前に、自分の軸を作る為に、歴史を学ぶ事の良さを感じた。

    学生時代に学んだ歴史は全く身についていないが、この年で学ぶ歴史に大きな価値があった。





    昭和史2冊を合わせて1000ページを越える大作だが、楽しく読む事ができました。

    今後も自分の軸を作る為に、歴史を知る読書を続けていきたいと思いました。

  • 戦後の昭和史を羅列するだけでなくその時の世相(空気)を織り交ぜながら描かれている点が面白かったです。

    吉田路線(軽武装経済優先)と鳩山・岸路線(憲法改正再武装)のせめぎ合い、そして吉田路線で高度経済成長を突き進んでいく。日本政治のこれからを考える上で戦後昭和史を知ることは必須だなと感じさせられました。

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著者プロフィール

半藤 一利(はんどう かずとし)
1930年、東京府東京市向島区(現在の東京都墨田区)生まれ。東京大学文学部国文科卒業後、文藝春秋新社に入社。編集者として活動しながら匿名記事も記す。1965年に大宅壮一の名義を借りて『日本のいちばん長い日』を執筆、発行。『漫画読本』『増刊文藝春秋』『週刊文春』『文藝春秋』編集長を歴任。1995年に文藝春秋を退社してから作家・評論活動専任となる。
1993年『漱石先生ぞな、もし』で新田次郎文学賞、1998年『ノモンハンの夏』で山本七平賞、2006年『昭和史』で毎日出版文化賞特別賞をそれぞれ受賞。2009年の語りおろし『昭和史 1926-1945』『昭和史 戦後篇 1945-1989』はベストセラーとなった。
妻の半藤末利子は、松岡譲と、夏目漱石の長女・筆子の四女で、夏目漱石が義祖父にあたる。

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