- Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
- / ISBN・EAN: 9784582767223
作品紹介・あらすじ
鳥をうったり、碁をうったり、面白いことばかりにうち興じて古稀の手前、伊藤先生は自転車を始めた。病みおとろえた細腕・細脚に筋金を入れ、街中の危険をよぎり、田舎の急坂であえぎ、世の荒波を乗り越えて、ついにはお仲間引き連れ北海道自転車旅行に!-自転車文学シーンを一新した傑作エッセイの待望のライブラリー化。
感想・レビュー・書評
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家族が持っていた本を拝借。タイトルだけ見たら、少年が主人公の物語かと思いましたが、まさか、年配のおじさまが自転車にはまって友人と旅をするエッセイ本だったとは。
自転車には詳しくありませんが、伊藤礼さんの心の動きが素直に表現されているので、自転車とは関係のない、変な所で「分かる~」と共感しつつ楽しみました。ところどころにでてくる絶妙な辛口コメントが好きです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2022/11/23
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こんなに笑った本は久しぶり。傑作!
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著者は「チャタレイ裁判」の伊藤整の次男。本業は英文学の模様。
30年間、京王井の頭線の「久我山」から西武池袋線の「江古田駅」付近の大学へ、クルマで通勤遊ばしたそう。…確かにこりゃ、電車で通うのは不便な位置関係だわ。引っ越すって選択肢はなかったのか?(笑)
川沿いにはたいてい遊歩道がある…ってなるほど。確かに、幹線道路で怖い思いをしながら走るより、ずっと快適なハズ。ちなみに筆者愛用のDAHON社のHelios SL、最終的にはペダル抜きで8.7キロにまでなったよう。軽いなあ!
街田の小野路でパンクして鶴川まで押して行く話があって、近所なんで明日の我が身…と思ってたら、なんとあそこの小野神社、小野篁を奉っているそうな。知らんかった…。 -
自転車エッセイ。
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68歳の教授がいつもはクルマで通う大学へ何を血迷ったか、ある日突然自転車で通勤する。12.5kmの道のりだったが早くも2kmでへばり、フラフラになりながら命からがら辿り着いた顛末(てんまつ)が中高年初心者サイクリストに勇気を与える(笑)。
https://sessendo.blogspot.com/2018/09/68.html -
60代から自転車にはまった著者。折りたたみ自転車から始まり、クロスバイク、MTBまで購入して、都内だけでなく、仲間と北海道まで走りに行くようになる。というと、元気な老人の健康エッセイみたいだけどそんなことはなくて、ひと言多い、理屈屋っぽい戦前生まれの著者が、脳内で好き勝手なことを、忖度なくつぶやく様が描かれる。文章がとても軽快で、相手や自分への無遠慮なツッコミなど、宮田珠己氏のエッセイに通じるものがあると思った。これを見て自転車を始めようって気にはならないだろうけど(笑)、自転車乗ってる人が読むと、くすりとさせられることは保証付きだろう。かく言う私もそうだった。
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面白かった!
ちょこちょこ声を出して笑ってしまった。
しかしこの程度を毒舌と云うひとが多いのは意外。
私は品のいいユーモアとして読んでた。 -
じじいだな...
人生楽しんでるじじいだな... -
本の雑誌増刊「2011年度 文庫ベスト10」
4位