沈黙の中世 (平凡社ライブラリー)

  • 平凡社
3.50
  • (0)
  • (5)
  • (2)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 59
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582767346

作品紹介・あらすじ

文献史料が沈黙する空白を破って、発掘された遺物や遺構が、見慣れぬ歴史世界を鮮やかに示す。三人の中世史家は胸躍らせて、未踏の問題領域を、その巨大さを議論しあう。埋められた銭の不思議さ、列島の枠を超えて異域と通じ合う北の世界の意想外の豊かさ、鉄の技術とかかわる地域と文化の変容の深さ-都市、交通、富、遍歴…、多様な問いをえぐりだすいまなお先鋭な問題提起の書。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 日本中世史家たちが、考古学的視点から日本の中世を考えた座談会。新たな北海道像などが見えてきて、非常に面白かった。

  • 解説:藤原良章

  • 研究者も三人三様でそれぞれの視点があって面白かった。
    確かに中世ってつまらない印象があったのだが、認識を改めました。
    歴史学と考古学でお互いに協力しあったらもっと中世が面白くなりそうだけど、考古学は費用もかかるし大変そう。

  • これは、なんで今まで読んでなかったのかと後悔したくらい刺激的な本だった。帯の惹句は「埋もれていたモノが新しい中世を語りだす」。まさにその通り、さまざまな発掘物と資料とをもとに歴史が紐解かれていく様はとても刺激的。

全4件中 1 - 4件を表示

著者プロフィール

1928年、山梨県生まれ。1950年、東京大学文学部史学科卒業。日本常民文化研究所研究員、東京都立北園高校教諭、名古屋大学助教授、神奈川大学短期大学部教授を経て、神奈川大学経済学部特任教授。専攻、日本中世史、日本海民史。2004年、死去。主な著書:『中世荘園の様相』(塙書房、1966)、『蒙古襲来』(小学館、1974)、『無縁・公界・楽』(平凡社、1978)、『中世東寺と東寺領荘園』(東京大学出版会、1978)、『日本中世の民衆像』(岩波新書、1980)、『東と西の語る日本の歴史』(そしえて、1982)、『日本中世の非農業民と天皇』(岩波書店、1984)、『中世再考』(日本エディタースクール出版部、1986)、『異形の王権』(平凡社、1986)、『日本論の視座』(小学館、1990)、『日本中世土地制度史の研究』(塙書房、1991)、『日本社会再考』(小学館、1994)、『中世の非人と遊女』(明石書店、1994)。

「2013年 『悪党と海賊 〈新装版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

網野善彦の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×