おばけずき 鏡花怪異小品集 (平凡社ライブラリー)

著者 :
制作 : 東 雅夫 
  • 平凡社
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本棚登録 : 196
感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (366ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582767643

感想・レビュー・書評

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  • 随筆は初めて読んだかも。
    当時の様子や暮らしぶりなど良いな、と思うのですが、…どうも自分、泉鏡花の文章は、旧漢字旧かなづかいでないと、読むスピードが速くて、文章の情緒をしっかり理解できないと気付きました。
    女の輪。
    そんなの見たら、怖いな。
    木菟俗見。
    「貝の穴に河童の居る事」でしょうか、ところで舞台はどこなのですか。房州に、鏡花きてたんだぁ、と思うともえる。
    千倉の沖の幽霊船というものは有名なのか。

    ところで、鏡花の描く房州は、(他の作家がどう描いているのかよく知りませんが…あ猫の国か>千倉)砂と風の吹きすさぶ薄ら寒い印象でなんか良い。京都や近江八幡や金沢みたいな優雅さは求めるべくはないですが…、ちょっと雰囲気いいんじゃない?と嬉しかったです。(異論は認めますが。)

  • 泉鏡花の怪談作品を集めた1冊。
    といっても小説に拘らず、随筆や談話も収録されている。
    談話は兎も角、随筆は小説との境界が曖昧で、虚実入り交じる様子は如何にも泉鏡花らしい。
    テンポの良い文章も素晴らしく、読んでいて飽きさせないのは流石。

  • 石川近代文学館 2012/11/03 サイン本

  • 鏡花の短編集。

    久しぶりの鏡花。

  • 【新刊情報】おばけずき 913.6/イ http://tinyurl.com/6u5uhct 「泉のやつ、またはじまった」と仲間にいわれるほど無類のおばけずきだった泉鏡花。小説をはじめ、随筆・紀行、創作とも実話ともつかない逸品まで、怪異にまつわる小品群を収録する。 #安城

  • 怖がりだけど、鏡花だけは別・・・
    ちくま文庫の文豪怪談傑作選「泉鏡花集 黒壁」とダブってるのは「黒壁」だけだから買いですヨ!

    平凡社のPR
    「奔放な発想力と独特の語り口が魅力の鏡花文学。小品・随筆・紀行文から「震災」「エッセイ・紀行」「百物語」「談話」などテーマ別に、鏡花の知られざる真髄を一巻にまとめた怪異文集。」

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著者プロフィール

1873(明治6)年〜1939(昭和14)年)、小説家。石川県金沢市下新町出身。
15歳のとき、尾崎紅葉『二人比丘尼色懺悔』に衝撃を受け、17歳で師事。
1893年、京都日出新聞にてデビュー作『冠弥左衛門』を連載。
1894年、父が逝去したことで経済的援助がなくなり、文筆一本で生計を立てる決意をし、『予備兵』『義血侠血』などを執筆。1895年に『夜行巡査』と『外科室』を発表。
脚気を患いながらも精力的に執筆を続け、小説『高野聖』(1900年)、『草迷宮』(1908年)、『由縁の女』(1919年)や戯曲『夜叉ヶ池』(1913年)、『天守物語』(1917年)など、数々の名作を残す。1939年9月、癌性肺腫瘍のため逝去。

「2023年 『処方秘箋  泉 鏡花 幻妖美譚傑作集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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