- Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
- / ISBN・EAN: 9784582767704
感想・レビュー・書評
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植草甚一の本はずっと読んでみたくて、しかしどれもあまりに魅力的に見えて、ずっと遠くから眺めてそわそわしているような気分だった。
だってどれも、タイトルが素晴らしいんだもの。『ぼくは散歩と雑学がすき』『雨降りだからミステリーでも勉強しよう』『『いつも夢中になったり飽きてしまったり』……これじゃ、読む前からどうしても期待してしまうじゃありませんか、ねぇ!
でも、とうとう読んでみて「ああ、やっぱり」と納得。これは、憧れるよね。
植草甚一氏の直筆で収録された日記である。軽妙でいい感じに肩の力が抜けた文章からはもちろん、文字からも氏の人柄が伝わってきて、たいへん心地よく読んだ。
いいなぁ。すごいなぁ。原稿書いて、息をするように買い物をして、いろんな人と会い、あちこち出かけて、コーヒーとケーキでお茶して。もちろん、これがいわゆる「自由気まま」なだけの生活でないことは百も承知だ。それだったら、誰だってこんな生活をしているだろう。
しかし、それをあくまで悠々と、リラックスして(いるように読者には見える)日々を送っている植草さんは、まさに「理想のおじさん」だな、と思う。
あー、なんだかこの日記を読んで、無性に東京に行きたくなっちゃった。近々行こうかしらん。。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
p.2021/12/24
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"著者のことは、よく知らない。きれいな文字で、本を買ったりレコード買ったり、原稿書いた入りアメリカに行くまでの日記がつづられている。
よく散歩もしながら、古本屋をめぐっている。
一週間にかなりの冊数の本を購入している割には、読んだ記録があまりない。
不思議に思った。" -
植草さん、ほんとに古本を良く買ってますねぇ。読んでいると行きたくなる。返す返すも下北の幻游社が無くなってしまって残念。かわりに経堂の遠藤書店に行こうかな。
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植草さんは息をするように本を買っているが、買った本を読んでる形跡があまりない。
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1976年刊行の"植草甚一 スクラップブック 全41巻"に別刷りで添えられた月報の東京編を纏めたものの文庫化。万年筆の手書き日記に洋雑誌のイラストを使ったコラージュ。当時の経堂〜新宿の風景を感じる。