ドストエフスキーの創作の問題: 付:「より大胆に可能性を利用せよ」 (平凡社ライブラリー)

  • 平凡社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582767834

作品紹介・あらすじ

言葉はつねにすでに他者の言葉への応答としてある-独自の言語理論・文学論は、ドストエフスキー作品を場にポリフォニー論という結晶をもった。カーニヴァル論などを加えただけでなく、編集部の要求などにより変更され、『詩学の問題』と改題された増補改訂版ではなく、そのオリジナル版『創作の問題』こそ、バフチンの理論の核心がより率直に鮮明に語られる。待望の初訳。

感想・レビュー・書評

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  • ドストエフスキーの創作の問題: 付:「より大胆に可能性を利用せよ」 (平凡社ライブラリー)
    (和書)2014年01月30日 21:08
    ミハイル・バフチン 平凡社 2013年3月11日


    「ドストエフスキーの詩学」は読んだのですがいまの僕にはあまり印象が残っていない。この本は去年本屋で見かけてチェックしていて図書館で借りることができて読んでみた。殊の外感動した。これが原型なのだろうかと疑いたくなるぐらいだ。きっと僕の中で何かが変わってしまったのだろう。詩学の方も再読してみる価値がありそうだ。

    ドストエフスキーにおける他者が出来事として対話という複数性の中で生じそれ自体が何らかの結論を目指すのではなく、その他者を見出すことによる関係性の解消のようなものによる自然状態の回帰運動それ自体としてあり得る芸術といった感じだろうか。

    そんな単純なことでもないかもしれないがバフチンさんの本を読んいてこれこそ文学のふるさとなのだろうと思った。ドストエフスキーのような大作家が文学のふるさとであるという不思議な論理をバフチンさんはみごとに描いている。ドストエフスキーも読み返してみたい。猛烈に読み返したい気分になった。

  • 「ドストエフスキーの詩学」(ちくま学芸文庫)が増補改訂版になるのか?

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    「ドストエフスキー論の初版。筆を矯めざるを得なかった増補改訂版(『詩学の問題』)より率直で明確な対話論・ポリフォニー論が展開される。バフチン言語論の中心思想を把握できる待望の初訳!」

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